世界一やってる人が多いゲームは何ですか？

世界一プレイされているゲーム…この問いに対する答えは、実は単純ではありません。 「プレイされている」という定義をどう解釈するかによって、様々な答えが導き出されるからです。同時接続数で測るのか、総プレイヤー数なのか、あるいは売上高なのか、はたまたプレイ時間なのか。それぞれの指標によって、トップに立つゲームは変わってきます。

例えば、同時接続数の多さを指標とするならば、過去には『フォートナイト』がその座に君臨していました。数百万人を超える同時接続者数を記録したという報道もありましたが、正確な数字の検証は困難です。開発元であるEpic Gamesは公式に発表していませんし、第三者機関による検証も容易ではありません。オンラインゲームのプレイヤー数は、常に変動している動的な数値であり、正確な計測は極めて難しいのです。

また、総プレイヤー数という観点から見ると、状況はさらに複雑になります。モバイルゲーム市場の台頭により、数億人規模のプレイヤーを抱えるタイトルが数多く存在します。例えば、中国で爆発的な人気を誇る特定のモバイルゲームは、世界的なプレイヤー数を誇るかもしれません。しかし、これらのゲームのプレイヤー数の正確なデータは、公開されることは稀です。多くの場合、開発元による発表に頼るしかなく、その数字の信頼性も様々です。

さらに、売上高という視点も存在します。この場合、課金システムを持つゲームが有利になります。例えば、特定のオンラインRPGやカードゲームなどは、膨大な売上高を計上し、その収益規模から、莫大なプレイヤーを抱えていると推測できます。しかし、売上高は必ずしもプレイヤー数と比例するわけではありません。高額課金をする少数のプレイヤーによって売上高が大きく膨らむ可能性も十分にあるからです。

最後に、プレイ時間という指標も考えられます。1日の平均プレイ時間や、総プレイ時間などを考慮すると、また別のランキングが生まれるでしょう。この指標は、ゲームの「中毒性」や「継続性」を反映しており、必ずしもプレイヤー数と一致しません。

結論として、「世界一プレイされているゲーム」は、単一の答えを持つ質問ではありません。 使用する指標によって、そしてその指標のデータの信頼性によって、答えは大きく変わります。 正確な数字を得るためには、各ゲームの開発元からの公式発表を待つ必要がありますが、それ自体が容易ではないのが現状です。様々なデータや報道から、ある程度の傾向は掴むことができますが、明確な「世界一」を決定することは、現状では不可能に近いと言わざるを得ません。 今後も、モバイルゲームやeスポーツの隆盛によって、この「世界一」の座は常に変動し続けることでしょう。