UFOキャッチャーの景品限度額はいくらですか?

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UFOキャッチャー景品の最高額は、懸賞の種類や売上高によって異なります。一般懸賞の場合、景品総額は5,000円未満なら取引価額の20倍、5,000円以上10万円未満なら売上予定総額の2%が上限です。具体的な金額は、店舗や景品の内容によって変動しますので、事前に確認することをお勧めします。

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クレーンゲーム景品、その知られざる価格制限のカラクリ:合法とグレーゾーンの境界線

街中やゲームセンターでよく見かけるUFOキャッチャー(クレーンゲーム)。魅力的なキャラクターグッズや実用的なアイテムが並び、ついつい挑戦してしまう人も多いのではないでしょうか。しかし、あの景品には、法律によって価格の上限が定められていることをご存知でしょうか? 一見自由に見えるクレーンゲームの世界にも、実は意外なルールが存在しているのです。

景品の価格制限は、景品表示法という法律に基づいています。これは、消費者を保護するために、不当な表示や過大な景品提供を規制するものです。特にクレーンゲームの景品は、射幸心を煽りやすく、高額な景品を期待させて課金させるような行為を防ぐために、細かくルールが定められています。

では、具体的にいくらまでが上限なのでしょうか? 原則として、景品の価格は取引価額(ゲーム1回あたりの料金)の20倍、または5,000円のどちらか低い金額が上限とされています。例えば、1回100円のゲームであれば、景品の価格は2,000円までということになります。

しかし、このルールには例外も存在します。もし景品が「一般懸賞」に該当する場合、上限金額の計算方法が変わります。「一般懸賞」とは、懸賞の提供方法や景品の種類によって分類されるもので、クレーンゲームの場合は、景品獲得の難易度が比較的低いものが該当します。一般懸賞の場合、景品総額が5,000円未満であれば取引価額の20倍、5,000円以上10万円未満であれば、売上予定総額の2%が上限となります。

ここで注意すべき点は、「景品の価格」という言葉の定義です。これは、あくまで小売価格や卸売価格といった、一般的に市場で取引される際の価格を指します。つまり、ゲームセンターが仕入れる際の仕入れ価格ではありません。また、景品に付加価値(希少性、限定品など)がついている場合、その価値は考慮されません。あくまで、客観的に判断できる価格が基準となります。

しかし、この価格制限は、必ずしも厳守されているとは限りません。一部の悪質な業者の中には、景品の価格を偽ったり、複数の景品を組み合わせて実質的に価格制限を超えた景品を提供したりするケースも存在します。また、景品の内容によっては、価格を判断することが難しい場合もあります。例えば、手作りの景品や、他では手に入らないオリジナルグッズなどは、どのように価格を算定すれば良いのか曖昧です。

クレーンゲームを楽しむ際には、景品の魅力だけでなく、その価格設定にも注意を払うことが大切です。あまりにも高額な景品や、価格表示が曖昧な場合は、注意が必要です。私たち消費者が賢く選択することで、クレーンゲーム業界全体の健全化にも繋がるはずです。

次回クレーンゲームに挑戦する際は、ぜひ景品の価格表示にも注目してみてください。そして、合法的な範囲内で、楽しく景品を獲得しましょう。