行けなくなったローチケは譲渡できますか？

ローチケで購入したチケット、行けなくなった場合の譲渡について

ローチケで購入したチケットが、何らかの理由で行けなくなった場合、そのチケットを譲渡することは、公式には認められていません。 これは、ローチケをはじめとする多くのチケット販売サイトにおいて共通する原則です。

この禁止の裏には、いくつか重要な理由があります。 まず、チケットの流通を管理し、チケット転売による市場の混乱を防ぐことが挙げられます。 チケット転売は、本来の購入者以外がチケットを入手し、定価以上の価格で転売することが多いため、チケット入手が困難になり、本来の購入意図を持つ人がチケットを購入できなくなるリスクが生じます。 さらに、チケットの不正な転売や偽造チケットの流通を防ぐという目的もあります。

ローチケのシステムは、購入者情報を厳密に管理しており、その情報を変更することはできません。 そのため、チケットを譲渡しようとしても、その手続きは提供されていません。 これは、購入者本人がチケットを受け取り、会場に立ち会うことを想定して設計されているからです。 購入者情報変更不可のルールは、チケットの不正転売や譲渡を抑制するシステム設計の重要な要素です。

しかし、この禁止は絶対的なものではありません。 チケットの譲渡・転売は、必ずしも禁止されているわけではありません。 状況によっては、チケットの譲渡が認められる場合があります。 例えば、主催者側が特別な事情を認めた場合や、公演主催者と直接交渉して譲渡を許可する場合があります。 また、ローチケがチケット譲渡サービスを協賛または提供しているケースもあります。

もし行けなくなった場合、まずはローチケの利用規約を確認しましょう。 規約には、チケットの譲渡に関して、ローチケの公式な見解が記されているはずです。 さらに、公演の主催者側にも問い合わせることをお勧めします。 主催者側も、チケットの譲渡に関して、独自のルールや規定を持っている可能性があるからです。

もしチケットを譲渡したい場合は、チケットの譲渡を希望する相手と、チケットの譲渡条件等を事前に綿密に話し合う必要があります。 譲渡によって発生するリスクや責任、手数料、チケット価格の変化などを事前に確認し合ってください。 譲渡後のトラブルやリスクを回避するためには、しっかりと同意書などを交わし、双方の権利と義務を明確にすることが重要です。

一方、行けなくなったチケットを、購入者間で譲渡する場合も、トラブル回避に注意が必要です。 購入者間でやり取りする場合は、公正で透明性の高いやり取りを行うようにしましょう。 チケット購入者間でトラブルが発生した場合、ローチケや主催者側が介入し解決することはできません。 リスクを最小限にするためには、信頼できる相手との取引や、取引条件の明確化が不可欠です。

最終的には、自身の状況やリスク、チケットの価値、そして相手の信頼性などを考慮し、適切な判断をすることが求められます。 チケット譲渡の際には、慎重な判断と対応が必要であることを改めて強調しておきます。