ホテル用語でOOとは何ですか?

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ホテルの「OO」とは、Out Of Order Room(アウト・オブ・オーダー・ルーム)の略で、故障や不備により使用・販売できない客室を指します。設備故障や備品不足などにより、営業に支障があるため、稼働率の算出からは除外されます。つまり、予約を受け付けず、収益を生まない部屋です。

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ホテル用語で「OO」とは? 稼働率を左右する部屋の真実

ホテル業界で頻繁に登場する「OO」。この一見何の変哲もない記号は、実はホテル経営にとって重要な意味を持つ「Out Of Order Room(アウト・オブ・オーダー・ルーム)」の略称なのです。

「OO」とは、簡単に言えば、 故障や不備により、お客様に提供できない客室 を指します。例えば、エアコンが壊れている、トイレの水が止まらない、シャワーが故障しているなど、快適な滞在を阻害するような状況が考えられます。

もちろん、部屋の状況は様々です。小さな不具合であれば、修理が完了するまで一時的に「OO」とされ、すぐに営業再開となるケースもあります。しかし、深刻な故障や改修工事が必要な場合は、長期間「OO」扱いとなり、お客様に提供できない状態が続くことも。

「OO」は、一見すると単なる故障部屋のように思えるかもしれません。しかし、ホテル経営においては、稼働率という重要な指標に大きく影響 を与える存在なのです。

稼働率とは、ホテル全体の客室数に対する、実際に稼働している客室数の割合のこと。高い稼働率は、ホテルの収益力や経営安定性を示す重要な指標となります。

「OO」は、予約を受け付けず、収益を生み出さないため、稼働率の算出からは除外されます。つまり、「OO」が増えれば増えるほど、稼働率は低下し、ホテルの収益は減少 してしまうのです。

ホテルは、常に「OO」を最小限に抑え、稼働率を維持するために努力しています。そのため、日々の点検や迅速な修理体制、定期的なメンテナンスなど、様々な対策を講じています。

しかし、予期せぬトラブルや緊急修理が必要な場合など、完全に「OO」をゼロにすることは難しいのが現実です。ホテル側としても、お客様には快適な滞在を提供したいという強い思いがあり、迅速な対応を心がけています。

「OO」という言葉の裏には、ホテルの経営戦略やお客様へのサービスへの意識、そして常に変化するホテル業界の現状が垣間見えます。