駅務員と駅員の違いは何ですか？

駅務員と駅員の相違点

鉄道駅において、旅客サービスに携わる職員には「駅務員」と「駅員」という2つの役割があります。どちらも旅客の利便性向上に努めていますが、職務内容や役割に違いがあります。

駅務員

駅務員は、駅長の下で旅客サービスを行う鉄道職員です。一般的に「駅員さん」と呼ばれています。その主な職務内容は、国土交通省令で定められた営業係の職務に当たります。

主な業務内容

• 乗車券・定期券の販売・改札
• 乗降客の案内・誘導
• 手荷物や小荷物の取り扱い
• 乗客からの問い合わせ対応
• 駅構内の清掃・整理整頓

駅務員は、駅における旅客サービスの根幹を担っており、乗客の安全かつ快適な利用を確保する役割を担っています。

駅員

一方、駅員とは、駅構内の施設や業務を管理する職員です。駅務員と同様、旅客サービスにも携わりますが、駅務員が主に旅客対応を行うのに対し、駅員は駅全体の運営に責任を負っています。

主な業務内容

• 駅構内の管理・運営
• 駅設備の点検・保全
• 駅内店舗や自動販売機の管理
• 乗客の安全確保

また、駅員の中には「助役」と呼ばれる駅長を補佐する立場の人員もおり、駅務員の業務を監督したり、駅全体を統括したりする役割を担っています。

役割の違い

駅務員と駅員の違いを要約すると次のようになります。

• 駅務員：旅客サービスを主に担当
• 駅員：駅全体の管理・運営を担当

両者の職務は密接に関連していますが、駅務員は旅客対応に特化しているのに対し、駅員はより広範な駅運営に関わっています。

したがって、駅において快適な環境やスムーズな旅客サービスを維持するために、駅務員と駅員はそれぞれが役割を果たし、連携して業務にあたっています。