海外あんしん定額は72時間超えたらどうなる？

海外旅行中にモバイル通信が途絶えたら、旅行の計画は大きく狂ってしまいます。そのため、海外旅行前に通信手段を確保しておくことは非常に重要です。多くの携帯電話会社が提供する「海外あんしん定額」のようなサービスは、その不安を解消する便利なツールです。しかし、このサービスには72時間という時間制限があります。72時間を超えるとどうなるのか、その後の利用方法や注意点などを詳しく見ていきましょう。

「海外あんしん定額」は、その名の通り、一定期間、海外で安心してデータ通信を利用できるサービスです。多くのプランでは72時間という利用時間制限が設けられています。この72時間というのは、サービスの利用開始から72時間後を意味し、連続した72時間ではありません。例えば、サービスを開始してから24時間利用し、その後48時間利用を中断した場合、残りの48時間分の利用期間が残ります。ただし、この中断期間はサービスが自動的に停止されるわけではなく、利用者が意識的にデータ通信を停止する必要があります。

さて、肝心の72時間経過後ですが、「海外あんしん定額」は自動的に通信が停止します。これは、利用者が何らかの操作をする必要なく、自動的にサービスが終了することを意味します。強制的に通信が切断されるため、データの送受信が一切できなくなります。メールの送受信、ウェブサイトの閲覧、アプリの利用など、データ通信を必要とする全ての機能が使用できなくなります。この点は、72時間後も継続して利用できるサービスとは大きく異なりますので、注意が必要です。

72時間経過後に再度利用を開始するには、改めて「海外あんしん定額」を契約する必要があります。これは、最初の契約とは別の契約となり、新たな72時間分の利用期間が開始されます。重要なのは、この再契約によるデータ通信量は、国内で利用したデータ通信量とは合算されないという点です。つまり、国内のデータ通信量の上限に影響を与えることなく、海外で追加でデータ通信を利用できるということです。これにより、海外旅行中のデータ通信量を気にせず、安心して利用できる体制を整えることが可能です。

対象エリアは、従来の「海外パケットし放題」と同様です。ただし、提供エリアや利用可能なプランは、契約している携帯電話会社によって異なります。旅行前に、契約内容を改めて確認し、利用可能な国や地域、サービス内容を詳細に把握しておきましょう。特に、旅行先の国が対象エリアに含まれているかを確認することは非常に重要です。含まれていない場合は、別の通信手段を確保する必要があることを覚えておきましょう。

72時間という制限は、短く感じる方もいるかもしれません。しかし、この制限は、短期間の旅行や出張には十分な期間と言えるでしょう。長期滞在を予定している場合は、他の通信手段を検討する必要があります。例えば、現地でSIMカードを購入する、ポケットWiFiをレンタルする、といった方法があります。それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、旅行スタイルや予算に合わせて最適な通信手段を選択することが重要です。

最後に、海外旅行前に必ず契約内容を再確認し、72時間経過後の対応をしっかり理解しておくことが、スムーズな海外旅行の鍵となります。事前に準備を怠らず、安心して海外旅行を楽しみましょう。