海外赴任すると健康保険はどうなりますか?
海外赴任中も日本の健康保険は継続加入・支払い義務があり、保険証はそのまま保有します。しかし海外では使用不可です。現地医療機関で治療を受け、後日「海外医療費(療養費)支給申請書」を日本の保険者へ提出することで、費用の一部が払い戻されます。手続きには時間と手間がかかるため、事前に海外旅行保険への加入を検討しましょう。
海外赴任!健康保険、どうなるの?知っておくべき加入と給付のポイント
海外赴任が決まった皆さん、おめでとうございます!期待と不安が入り混じっていることでしょう。生活、仕事、人間関係…考えることは山ほどありますが、意外と見落としがちなのが「健康保険」の問題です。赴任中のもしもの事態に備えて、しっかりと理解しておきましょう。
日本の健康保険、継続加入は義務?
結論から言うと、海外赴任中も日本の健康保険への加入義務は基本的にあります。会社員であれば、会社を通して加入している健康保険組合や協会けんぽに加入し続けることになります。国民健康保険に加入している場合は、住所を海外に移すと原則として資格を喪失しますが、一時的な海外渡航の場合など、条件によっては加入を継続できる場合もあります。
保険証は使える?使えない?
お手持ちの健康保険証は、残念ながら海外では使用できません。日本の健康保険は、あくまで日本国内の医療機関での診療を対象としているためです。海外で病院にかかる場合は、全額自己負担となります。
海外で医療費を支払った場合、払い戻しはある?
ご安心ください。海外で治療を受けた場合でも、日本の健康保険から「海外療養費」として医療費の一部が払い戻される可能性があります。ただし、払い戻しを受けるためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 治療目的: 海外での治療が、日本国内で保険適用となる治療内容であること。美容整形や予防接種などは対象外となります。
- 緊急性: 渡航前に治療を目的として海外へ行くのではなく、海外滞在中に急な病気やケガで治療が必要になった場合。
- 申請: 日本の保険者(健康保険組合や協会けんぽなど)に「海外療養費支給申請書」を提出すること。申請には、現地の医療機関で発行された診断書や領収書、診療内容明細書などの書類が必要です。
海外療養費、どれくらい戻ってくる?
海外療養費として払い戻される金額は、海外で実際に支払った医療費全額ではありません。日本の健康保険制度に基づき、同様の病気やケガを日本国内で治療した場合に相当する金額を基準に算出されます。そのため、海外の医療費が高額な場合、自己負担額が大きくなる可能性があります。
手続きは複雑?
海外療養費の申請手続きは、必要書類が多く、翻訳が必要な場合もあるため、少々煩雑です。事前に保険者へ問い合わせ、必要な書類や手続きの流れを確認しておくことをおすすめします。
海外旅行保険、やっぱり必要?
海外療養費の制度はありますが、手続きに時間と手間がかかること、自己負担額が発生する可能性があることなどを考えると、海外旅行保険への加入を強く推奨します。海外旅行保険は、医療費だけでなく、緊急時の移送費用や賠償責任など、様々なリスクをカバーしてくれます。
まとめ
海外赴任中の健康保険について、以下のポイントを覚えておきましょう。
- 日本の健康保険には基本的に継続加入義務がある。
- 日本の健康保険証は海外では使用できない。
- 海外で医療費を支払った場合、海外療養費として一部払い戻される可能性がある。
- 海外療養費の申請には条件があり、手続きが煩雑。
- 海外旅行保険への加入を検討するのが望ましい。
海外赴任は、人生において貴重な経験となるはずです。健康に関する不安を解消し、安心して海外生活を楽しんでください。
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