通勤で車を使う場合、保険は会社負担ですか？

マイカー通勤、保険は会社持ち？ちょっと待った！知っておきたい会社の「半額負担」規定の裏側

毎日、愛車を走らせて通勤している皆さん、会社のマイカー通勤規定、しっかり理解していますか？ 多くの企業では、マイカー通勤を認める代わりに、万が一の事故に備えて、社員に自動車保険への加入を義務付けています。今回の記事では、よくある「事故時の賠償・車両損害超過分の半額を会社が負担」という規定について、そのメリット・デメリット、そして注意すべき点について掘り下げて解説します。

一見お得に見える「半額負担」規定、その実態は？

会社が事故時の超過分を半額負担してくれるというのは、確かに安心材料の一つです。高額な賠償請求が発生した場合、自己負担を減らせる可能性は大きいです。しかし、この規定にはいくつか注意すべき点があります。

1. 保険加入が絶対条件： 何よりもまず、自動車保険への加入が必須です。無保険での運転は論外ですが、もしもの事故の際に会社からの補償は一切受けられません。規定をよく確認し、必ず保険に加入しましょう。

2. 超過分のみが対象： 会社の負担は、あくまで保険金額を超過した部分に限られます。つまり、十分な保険金額を設定していなければ、結局自己負担額が大きくなる可能性があります。対人・対物賠償は無制限、車両保険も十分な金額を設定することを検討しましょう。

3. 「半額」の重み： 超過分の半額とはいえ、残りの半額は自己負担です。高額な賠償請求や修理費用が発生した場合、自己負担額も決して少なくありません。日頃から安全運転を心がけ、事故を起こさないことが何よりも重要です。

4. 規定の曖昧さ： 会社の規定によっては、どのような場合に半額負担が適用されるのか、具体的な条件が曖昧な場合があります。例えば、過失割合や事故状況によって、負担割合が変わる可能性もあります。事前に会社の担当部署に確認し、不明な点は必ず質問しましょう。

5. 過失責任： 事故の原因が完全に自己責任である場合、会社の半額負担が適用されない可能性もあります。例えば、飲酒運転や無免許運転などが挙げられます。

会社規定を鵜呑みにしない！自主的な備えも重要

会社の「半額負担」規定は、あくまで社員に対する福利厚生の一環であり、全てをカバーしてくれるわけではありません。万が一の事故に備えて、自分自身でもしっかりと備えておくことが大切です。

• 任意保険の見直し： 自動車保険の内容を定期的に見直し、自分にとって最適なプランを選びましょう。弁護士費用特約や、人身傷害保険など、様々な特約を検討し、万が一の事態に備えましょう。
• 安全運転の徹底： 日頃から安全運転を心がけることは、事故を防ぐ上で最も重要です。交通ルールを守り、危険運転は絶対にやめましょう。
• ドライブレコーダーの設置： ドライブレコーダーは、事故発生時の状況を記録するだけでなく、安全運転意識の向上にも繋がります。
• 定期的な車両点検： 定期的な車両点検を行い、車の状態を常に良好に保ちましょう。

結論：会社の規定を理解し、自分自身でも万全の備えを

会社の「半額負担」規定は、一定の安心感を与えてくれますが、過信は禁物です。規定の内容をしっかりと理解し、自分自身の責任範囲を把握した上で、自動車保険の見直しや安全運転の徹底など、自主的な備えも怠らないようにしましょう。マイカー通勤は便利な反面、リスクも伴います。安全運転を心がけ、万が一の事態に備えて、充実したカーライフを送りましょう。