基礎体温が35度台の人は病気ですか?

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基礎体温が35℃台の場合、医学的には病気とは断定できませんが、低体温である可能性が高いです。低体温自体は病気ではありませんが、放置すると冷え性や生理不順など、様々な体調不良を引き起こすリスクがあります。低温期が35℃台、高温期でも36℃台前半の場合は注意が必要です。

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基礎体温35度台、もしかして隠れたサイン? 低体温と向き合うための基礎知識

基礎体温を毎日測っている方は、自分の体調管理に気を配っている意識の高い方でしょう。しかし、もしあなたの基礎体温が35度台だったら、「これって病気なの?」と不安に感じるかもしれません。

結論から言うと、基礎体温が35度台だからといって、直ちに病気だと断定することはできません。ただし、それは体が「低体温」の状態にある可能性を示唆しています。低体温自体は病名ではありませんが、見過ごすことは禁物です。なぜなら、低体温は私たちの体に様々な影響を及ぼし、放置することで将来的な健康リスクを高める可能性があるからです。

低体温とは? なぜ起こる?

一般的に、健康な人の平均体温は36.5度から37.2度程度とされています。基礎体温は、生命維持に必要な最小限のエネルギー消費量を示す体温であり、一般的には平熱よりも低くなります。それでも、35度台が続く場合は、低体温と考えるのが妥当でしょう。

低体温の原因は様々です。

  • 筋肉量の低下: 筋肉は熱を産生する重要な組織です。運動不足や加齢によって筋肉量が減少すると、体温を維持する力が弱まります。
  • 自律神経の乱れ: 自律神経は体温調節機能も担っています。ストレスや不規則な生活習慣によって自律神経が乱れると、体温調節がうまくいかなくなることがあります。
  • 甲状腺機能低下症: 甲状腺ホルモンは代謝を促進し、体温を上昇させる働きがあります。甲状腺の機能が低下すると、体温が下がる原因となります。
  • 無理なダイエット: 極端な食事制限は、エネルギー不足を招き、体温を低下させます。
  • 冷えやすい生活習慣: 薄着、冷たい飲食物の摂取、シャワーのみの入浴などは、体を冷やしやすく、低体温を招く原因となります。

低体温が及ぼす影響

低体温は、単に「体が冷える」というだけではありません。私たちの体に以下のような様々な影響を及ぼす可能性があります。

  • 免疫力の低下: 体温が下がると、免疫細胞の働きが鈍くなり、風邪や感染症にかかりやすくなります。
  • 代謝の低下: 体温が低いと、代謝酵素の働きが鈍くなり、エネルギー消費量が減少し、太りやすくなる可能性があります。
  • 冷え性、むくみ: 血行が悪くなり、手足の冷えやむくみを引き起こしやすくなります。
  • 便秘、下痢: 腸の働きが鈍くなり、便秘や下痢などの消化器系の不調を招くことがあります。
  • 生理不順、不妊: ホルモンバランスが乱れ、生理不順や不妊の原因となることもあります。
  • 肩こり、腰痛: 筋肉が緊張しやすくなり、肩こりや腰痛を引き起こしやすくなります。

低体温と向き合うためにできること

もし、あなたの基礎体温が35度台で、上記のような症状に心当たりがある場合は、低体温対策を始めることをお勧めします。

  • 適度な運動: 筋肉量を増やし、基礎代謝を上げましょう。ウォーキングや軽い筋トレなど、無理のない範囲で継続できる運動を取り入れましょう。
  • 体を温める食事: 温かい飲み物や食事を積極的に摂りましょう。体を温める効果のある食材(生姜、根菜類など)を意識的に取り入れると良いでしょう。
  • 規則正しい生活: 十分な睡眠時間を確保し、ストレスを溜めないように心がけましょう。
  • 湯船に浸かる: シャワーだけでなく、湯船にゆっくり浸かって体を温めましょう。
  • 服装に気をつける: 薄着を避け、体を冷やさないように注意しましょう。特に首、手首、足首を温めると効果的です。
  • 医療機関への相談: 低体温が気になる場合は、医療機関に相談してみるのも良いでしょう。甲状腺機能低下症など、他の病気が隠れている可能性もあります。

基礎体温は、あなたの体の声を聞くための大切な指標です。35度台の基礎体温は、あなたの体が「少し疲れているよ」「ケアが必要だよ」と教えてくれているサインかもしれません。

日々の生活習慣を見直し、体を温めることを意識して、健康な体を取り戻しましょう。もし不安な場合は、自己判断せずに医療機関に相談することをお勧めします。