大学病院での分娩数は？

大学病院における分娩数の増加傾向

近年、大学病院における分娩件数が着実に増加しています。国立病院機構のデータによると、以下のように推移しています。

• 平成17年度：41,562件
• 平成18年度：46,634件
• 平成19年度：50,047件

3年間で約20%増加しており、この増加傾向は継続しています。

この増加は、以下を含む複数の要因によると考えられます。

• 高度医療へのアクセス向上：大学病院は高度な医療設備や専門医を有しており、複雑な妊娠や出産に対応できます。
• 妊娠に対する理解の向上：より多くの女性が、健康的な妊娠と出産の重要性を認識するようになっています。
• 出生率の上昇：近年、日本全体で出生率が上昇傾向にあります。
• 産婦人科医の不足：開業医などの産婦人科医が不足している地域では、大学病院に依存する傾向があります。

この増加は、妊産婦や新生児に高品質の医療を提供できるという点で、肯定的に捉えることができます。しかし、産婦人科医や助産師のさらなる確保や、地域での産婦人科医療の強化といった課題にも対処する必要があります。