性行為 いつから平均？

性行為、産後いつから？平均は？ 焦らず、夫婦で話し合いながら

新しい命の誕生は、夫婦にとって大きな喜びです。しかし、出産は女性の体に大きな変化をもたらし、性生活の再開についても不安や戸惑いを感じる方も多いのではないでしょうか。インターネット上には様々な情報が溢れていますが、「平均」や「みんなはいつから？」といった情報に惑わされず、自分たちのペースで進めていくことが大切です。

よく耳にする「産後1ヶ月健診後」や「産後2～3ヶ月後」は、あくまでも目安の一つ。実際には、「再開していない」という人が最も多く、個人差が非常に大きいのが現状です。調査結果によると、約半数は産後3ヶ月以内に再開しているものの、残りの半数はそれ以降、もしくは再開していないという結果が出ています。

なぜこのような差が生じるのでしょうか？ それは、出産後の女性の体の状態や、夫婦を取り巻く環境が大きく影響しているからです。

身体的な要因:

• 会陰切開や裂傷の痛み: 出産時に会陰切開や裂傷を経験した場合は、傷の痛みや違和感が性行為の再開を妨げる可能性があります。完治するまでには個人差がありますが、数週間から数ヶ月かかることもあります。
• 悪露（おろ）: 出産後、子宮から排出される悪露は、数週間続きます。悪露の量や期間も個人差があり、出血が続く間は感染のリスクも高まるため、性行為は控えるべきです。
• ホルモンバランスの変化: 出産後はホルモンバランスが大きく変動し、性欲の低下や膣の乾燥を引き起こすことがあります。授乳中の場合は、プロラクチンの影響でさらに乾燥が強まることもあります。
• 疲労: 出産と育児による疲労は、性行為への意欲を低下させる大きな要因です。睡眠不足や慣れない育児に追われる中で、性行為を優先することは難しいと感じる方も多いでしょう。

精神的な要因:

• 育児への不安やストレス: 初めての育児は、喜びとともに不安やストレスも伴います。赤ちゃんのお世話に集中したい、自分の時間がない、といった状況では、性行為への関心が薄れてしまうのも当然です。
• 体の変化への戸惑い: 出産後の体型変化や、膣のゆるみなど、自分の体の変化に戸惑いを感じ、性行為に自信が持てなくなる方もいます。
• 夫婦間のコミュニケーション不足: 育児に追われる中で、夫婦間のコミュニケーションが不足し、お互いの気持ちやニーズを理解し合えないまま、性生活の再開が遅れるケースもあります。

では、どのように性生活を再開していけば良いのでしょうか？ 重要なのは、焦らず、夫婦でよく話し合うことです。

• 体の状態を最優先: 痛みや不快感がある場合は、無理に再開しようとせず、医師に相談しましょう。
• コミュニケーションを大切に: 自分の気持ちや不安をパートナーに伝え、お互いのニーズを理解し合うことが大切です。
• スキンシップから始める: 性行為だけでなく、ハグやキスなどのスキンシップを通して、夫婦の絆を深めていきましょう。
• プレッシャーを感じない: 「平均」や「みんなは」といった情報に惑わされず、自分たちのペースで進めていくことが大切です。

産後の性生活の再開は、夫婦関係を再構築していく上での重要なステップです。焦らず、お互いを尊重しながら、ゆっくりと歩みを進めていきましょう。そして、少しでも不安や疑問があれば、遠慮なく医師や助産師に相談してみてください。専門家のサポートを受けることで、安心して性生活を再開できるはずです。