頭に電気が走るような痛みが一瞬で起こる病気は？

三叉神経痛：顔面を貫く電撃のような痛み

三叉神経痛は、顔や頭部に一瞬で電撃のような激しい痛みが走る病態です。痛みは数秒から数十秒で治まりますが、顔の触れや動き、さらには会話や食事など、些細な刺激で誘発される可能性があります。

症状

三叉神経痛の症状は、片側の顔または頭の一部に集中した、以下の特徴的な激痛によって特徴づけられます。

• 突然発症し、電撃のような鋭い痛み
• 数秒から数十秒持続する
• 触れや動きで誘発される（引き金となる）
• 通常、顔の片側だけに起こる
• 発作の間隔は不規則で、1日に数回から数千回起こる場合がある

原因

三叉神経痛の正確な原因は不明ですが、三叉神経の圧迫が原因ではないかと考えられています。三叉神経は顔面の感覚を脳に伝える神経で、血管や腫瘍などによって圧迫されると痛みが発生すると考えられています。

診断

三叉神経痛の診断は、医療面接と身体検査に基づいて行われます。医師は症状について詳しく質問し、顔や頭を触れて痛みが誘発されるかどうかを確認します。

画像検査、例えば磁気共鳴画像（MRI）が、三叉神経を圧迫している可能性のある血管や腫瘍を調べるために使用される場合があります。

治療

三叉神経痛の治療には、薬物療法、外科的処置、その他の治療法など、さまざまな選択肢があります。

薬物療法

• カルバマゼピンやオクスカルバゼピンなどの抗てんかん薬
• バクロフェンやリリカなどの筋弛緩薬
• アミトリプチリンやノルトリプチリンなどの抗うつ薬

外科的処置

• 三叉神経の圧迫を取り除くための減圧手術
• 三叉神経を切断する神経切断術
• 三叉神経をバルーンで圧迫して痛みをブロックするバルーン圧迫術

その他の治療法

• 顔面マッサージ
• 鍼灸
• 認知行動療法

予後

三叉神経痛の予後は、その重症度や治療法の有効性によって異なります。治療により症状が緩和される人もいますが、完全に痛みをコントロールできない人もいます。