PiaccionoとPiaceの違いは?

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「piace」と「piacciono」を使い分けるポイントは名詞の数。「piace」は単数名詞、「piacciono」は複数名詞とともに使います。例えば、「Mi piace il gelato (私はジェラートが好き)」のように単数形、複数形なら「Mi piacciono i gelati (私はジェラートが好き)」となります。

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イタリア語の難関突破!「Piace」と「Piacciono」を使いこなそう!

イタリア語学習者にとって、「piace」と「piacciono」の違いは、最初の難関の一つと言えるでしょう。一見シンプルに見えても、使い分けを間違えると、ネイティブスピーカーには違和感のある表現になってしまいます。この記事では、「piace」と「piacciono」の使い分けを徹底解説し、よくある間違いや実践的な例文を通して、自然なイタリア語を話せるように導きます。

冒頭で述べたように、基本的なルールは名詞の数に合わせることです。単数名詞には「piace」、複数名詞には「piacciono」を使います。しかし、これは氷山の一角。実は、この動詞は日本語の「好き」とは少し違った使い方をするため、より深い理解が必要です。

日本語で「私は猫が好きです」と言う場合、主語は「私」、目的語は「猫」です。しかし、イタリア語では「A me piace il gatto (私に猫は好かれる)」という構造になります。つまり、日本語の目的語がイタリア語では主語になり、「piacere」は「好かれる、気に入られる」という意味を持つ非人称動詞として使われます。

この「主語と目的語の逆転」が、日本人学習者にとって最初のつまずきポイントです。例えば、「私はパスタが好きです」を直訳して「Io piace la pasta」とすると間違いです。正しくは「Mi piace la pasta (私にパスタは好かれる)」となります。

それでは、複数形はどうでしょうか。「私はリンゴが好きです」は「Mi piace la mela」ですが、「私はリンゴが好きです(複数)」は「Mi piacciono le mele」となります。「mele(リンゴ)」が複数形なので、「piace」も複数形に合わせて「piacciono」に変化します。

さらに、この動詞は間接目的語を伴うことができます。「私はあなたが好きです」は「Mi piaci (あなたは私に好かれる)」となります。複数形なら「Mi piacete (あなたたちは私に好かれる)」です。

ここでも、日本語の主語がイタリア語では間接目的語(mi, ti, gli, le, ci, vi, gli)になっていることに注意が必要です。

より複雑な例を見てみましょう。「私はあのレストランの料理が好きです」はどうでしょうか。この場合、「料理」が複数形を想定すると「Mi piacciono i piatti di quel ristorante」となります。「quel ristorante(あのレストラン)の」という修飾語句が入っても、動詞は主語である「piatti(料理)」の数に一致します。

最後に、よくある間違いとその修正例をいくつか挙げてみましょう。

  • 間違い:Io piaccio il gelato. 修正:Mi piace il gelato.
  • 間違い:Mi piace le scarpe. 修正:Mi piacciono le scarpe.
  • 間違い:A me piacciono il caffè. 修正:A me piace il caffè.

これらの間違いは、日本語の語順で考えてしまうことが原因です。イタリア語の文構造を理解し、主語に合わせた動詞活用を意識することが重要です。

「piace」と「piacciono」の使い分けは、イタリア語学習の初期段階で習得すべき重要なポイントです。この記事で解説した内容を理解し、例文を参考に練習することで、自然で美しいイタリア語を話せるようになるでしょう。焦らず、一つずつ確実に理解していくことが、イタリア語学習の成功への近道です。