お車代はご祝儀と同じにするべきですか？

お車代はご祝儀と同じように考えるべき？：金額と渡し方のマナーを徹底解説

結婚式や披露宴に招待された際、新郎新婦から交通費として「お車代」をいただくことがあります。このお車代、果たしてご祝儀と同じように考え、金額や渡し方を気にするべきなのでしょうか？インターネット上では様々な意見が飛び交っていますが、ここでは、お車代の金額相場、渡し方のマナー、そしてご祝儀との関係について、詳しく解説していきます。

お車代は「感謝の気持ち」と「おもてなし」の表れ

まず、お車代の基本的な考え方として、新郎新婦が遠方から来てくれるゲストに対して、交通費の一部を負担することで「来てくれてありがとう」という感謝の気持ちと「おもてなし」の心を示すものです。したがって、ご祝儀とは性質が異なり、お車代を受け取ったからといって、必ずしもご祝儀の金額を減らす必要はありません。

お車代の金額相場

お車代の金額は、移動距離や交通手段によって異なりますが、一般的には以下のような目安があります。

• 近距離（同県内、隣県など）： 3,000円～5,000円程度
• 中距離（新幹線利用など）： 5,000円～10,000円程度
• 遠距離（飛行機利用など）： 10,000円以上

あくまで目安であり、新郎新婦との関係性や、交通費の実費を考慮して決定されることがほとんどです。重要なのは、金額よりも「おもてなしの気持ち」が伝わるように、丁寧に準備することです。

渡し方のマナー：金額に合わせた袋選びと表書き

お車代の渡し方にも、いくつかのマナーがあります。

• 1万円以上の場合は、ご祝儀袋に入れるのが丁寧です。 この場合、「御車代」と表書きし、水引は紅白の結び切りか、あわじ結びを選びましょう。のしは、基本的に付けても付けなくてもどちらでも構いません。
• 1万円以下の場合は、ポチ袋でも失礼にあたりません。 ポチ袋の場合も、表書きは「御車代」と記載します。
• 現金ではなく、交通機関のチケットなどを渡す場合もあります。 この場合は、チケットと一緒にメッセージカードを添えるなど、感謝の気持ちを伝える工夫をしましょう。

ご祝儀との関係：減額する必要はある？

お車代を受け取った場合、ご祝儀の金額を減額する必要があるのかどうかは、多くの人が悩むポイントです。結論としては、減額する必要はありません。お車代はあくまで交通費の一部負担であり、新郎新婦からの「おもてなし」の気持ちです。

ただし、あまりにも高額なお車代を受け取った場合や、新郎新婦との関係性によっては、ご祝儀の金額を少し調整することも検討しても良いでしょう。重要なのは、バランスを考慮し、お互いに気持ちよくお祝いできるような形にすることです。

迷った時は新郎新婦に相談を

最も大切なのは、新郎新婦とのコミュニケーションです。もしお車代について疑問や不安がある場合は、遠慮なく新郎新婦に相談してみましょう。直接聞きにくい場合は、共通の友人を通して確認しても良いでしょう。

お車代は、新郎新婦の感謝の気持ちを表すものです。マナーを守りつつ、感謝の気持ちを受け止め、心から結婚を祝福することが、何よりも大切です。