お金を封筒に入れて渡す際は糊付けする?

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お金を封筒に入れて渡す場合、糊付けは不要です。金額確認のため、その場で開封してもらうのが一般的です。また、結婚式では「切る」行為が縁起を担ぐ意味で避けられるため、糊付けしない方が良いでしょう。

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お金を封筒に入れて渡す、そのマナーと心遣い:糊付けは必要?

お祝い事やお悔やみ事など、人生の様々な場面で現金を贈る機会があります。その際、お金を裸のまま渡すのは失礼にあたるため、封筒に入れて渡すのが一般的です。しかし、封筒に現金を入れ、いざ渡す段になって「あれ?糊付けってするべき…?」と迷った経験はありませんか? この記事では、お金を封筒に入れて渡す際の糊付けの有無、そして状況に応じた適切な渡し方について解説します。

結論から言うと、お金を封筒に入れて渡す際、糊付けは基本的には不要です。むしろ、糊付けしない方がスマートな場合が多いと言えるでしょう。その理由は主に以下の3点です。

1. 金額確認のしやすさ:

お金を受け取った側はその場で金額を確認するのが一般的です。糊付けされていると開封の手間がかかり、受け取った側も確認しづらい状況を作ってしまいます。特に、大人数がお金を渡すような場では、スムーズな流れを妨げる可能性も。糊付けされていない状態であれば、受け取った側が簡単に開封し、金額を確認することができます。これは、贈る側にとっても、受け取る側にとっても、安心感につながる配慮と言えるでしょう。

2. 日本文化における「切る」行為の忌避:

特に結婚式やお祝い事では、「切る」という行為が縁起が悪いとされています。糊付けされた封筒を開けるには、ハサミやカッターなどで封を切らなければなりません。これは、お祝いの席においては避けたい行為です。糊付けをせずに、軽く封を折るだけで済ませる方が、お祝いの雰囲気を壊すことなく、相手に敬意を払うことができます。お悔やみ事の場合も、同様の理由から糊付けは避けるべきでしょう。

3. 相手への配慮:

糊付けされた封筒を開ける際に、中身のお札を破いてしまう可能性もゼロではありません。特に、慌ただしい状況や、高齢の方の場合は、このリスクが高まります。糊付けをしないことで、このようなトラブルを未然に防ぎ、相手への配慮を示すことができます。

では、どのような場合に糊付けを検討しても良いのでしょうか? 例えば、郵送で現金を贈る場合や、非常に高額な現金を贈る場合などは、防犯上の観点から糊付けを検討しても良いかもしれません。ただし、郵送で現金を贈ることは、紛失や盗難のリスクがあるため、基本的には避けるべきです。どうしても郵送しなければならない場合は、現金書留を利用するなど、安全な方法を選びましょう。

また、お渡しする際に、封筒の上部を軽く折り曲げることで、中身が簡単には見えないようにする配慮も大切です。これは、金額が周りの人に見えてしまうことを防ぎ、プライバシーを守るためのマナーです。

まとめると、お金を封筒に入れて渡す際の糊付けは、基本的には不要です。金額確認のしやすさ、日本文化における「切る」行為の忌避、そして相手への配慮を考えると、糊付けしない方がスマートで、相手に気持ちよく受け取ってもらえるでしょう。状況に応じて適切な対応を選び、相手に失礼のないように心がけたいものです。 贈る側の心遣いが、お金以上の価値を持つことを忘れずに、相手を思いやる気持ちを大切にしましょう。