ウェディングドレスが白い意味は?

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ウエディングドレスの白色は、清純さと無垢を表すと言われています。花嫁が新しい人生を始める前に過去の自分をリセットし、「嫁ぎ先の色に染まる」という意味も込められています。また、日本では白は神聖な色とされ、花嫁が身につける白無垢には邪気を払う力が込められていました。

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ウエディングドレス、なぜ白い? 意外と知らない歴史と多様な意味

結婚式で花嫁が身につける白いウエディングドレス。誰もが当たり前のように目にしている光景ですが、なぜ白なのでしょうか? 清純さの象徴、嫁ぎ先の色に染まる…といったイメージは一般的ですが、実はその背景には、意外な歴史と、多様な意味合いが隠されています。

ヴィクトリア女王から始まった「憧れ」の白

一般的に、ウエディングドレスが白くなったのは、1840年のヴィクトリア女王の結婚式がきっかけだと言われています。当時、結婚衣装は必ずしも白である必要はなく、富裕層は高価な生地や鮮やかな色合いのドレスを選ぶのが一般的でした。しかし、ヴィクトリア女王は、自国の産業を振興するため、高価な外国産の生地ではなく、イギリス産の白いシルクを使用したドレスを選びました。

この選択が、当時の人々に大きな衝撃を与え、白いウエディングドレスは「純粋さ」「上品さ」「豊かさ」の象徴として、上流階級を中心に広まっていきました。つまり、白いウエディングドレスは、当初から清純さだけを表していたのではなく、ファッションとしての流行と、国家的な戦略が複雑に絡み合って誕生したものだったのです。

清純さだけではない、多様な意味合い

現代において、白いウエディングドレスは「清純さ」や「無垢」を象徴するものとして認識されていますが、その意味合いは時代や文化、そして花嫁自身の価値観によって変化します。

  • 新しい始まりの象徴: 白は、まるでキャンバスのように、これから始まる二人の新しい生活を自由に彩っていくことができる、可能性を秘めた色とも言えます。過去をリセットし、未来に向けて希望に満ちたスタートを切る、そんな決意表明とも捉えられるでしょう。
  • 時代を超える美しさ: 白は、時代を超えて愛される普遍的な色です。流行に左右されず、いつの時代に見返しても美しい、そんな普遍的な美しさを表現することができます。
  • 個性を引き立てる色: シンプルな白だからこそ、花嫁自身の個性や魅力を最大限に引き出すことができます。アクセサリーやブーケ、ヘアスタイルなどを工夫することで、自分らしいスタイルを表現することができます。

白だけじゃない! 個性を表現するカラードレス

近年では、白いウエディングドレスだけでなく、カラードレスを選ぶ花嫁も増えています。ピンク、ブルー、グリーン…様々な色合いのドレスは、花嫁の個性や好みを表現するだけでなく、結婚式のテーマや会場の雰囲気に合わせて選ぶことができます。

また、日本の伝統的な結婚衣装である白無垢も、近年ではその格式高さと美しさが見直され、再び注目を集めています。

大切なのは、自分らしさを表現すること

ウエディングドレスの色に、絶対的な正解はありません。大切なのは、花嫁自身が心から納得し、自分らしさを表現できる一着を選ぶことです。白いウエディングドレスに込められた歴史や意味を知り、自分自身の価値観と照らし合わせながら、運命の一着を見つけてください。

あなたの選んだウエディングドレスは、きっと最高の門出を彩ってくれるでしょう。