ウェディングフォトは何回撮るのですか？

ウェディングフォト、何回撮るのがベスト？ – 理想の一枚を求めて

結婚式当日、緊張感と喜びに満ちた一瞬を切り取るウェディングフォト。しかし、その一枚に人生の全てを託す必要はありません。近年では、前撮りや後撮り、様々なシチュエーションでの撮影など、ウェディングフォトに対する考え方が多様化し、回数に制限はないというのが事実です。では、一体何回撮影するのが「ベスト」なのでしょうか？ 答えは、シンプルに「二人の理想次第」です。

まず、結婚式当日の撮影について考えてみましょう。これは、人生における重要な節目の一瞬を記録する、いわば「公式」なウェディングフォトです。多くの場合、プロのカメラマンが、挙式、披露宴、二次会などを網羅的に撮影します。時間や予算の都合上、全ての瞬間を収めるのは難しいですが、この日の撮影は、後から見返した時に「あの時の感動が蘇る」ような、特別な一枚を確保する機会となります。通常、この撮影回数は「1回」と考えるのが一般的です。

しかし、結婚式当日だけの撮影では、どうしても制約が出てきます。時間的な制約、天候に左右される可能性、ゲストへの配慮など、自由に撮影できる状況とは言い難い面があります。そこで注目されるのが、前撮りや後撮りです。

前撮りは、結婚式の数ヶ月前、あるいは数週間前に撮影を行うスタイルです。衣装やロケーションを自由に選び、よりリラックスした雰囲気の中で撮影に臨めます。様々なシチュエーション、例えば、憧れのドレスを着て森の中で撮影したり、和装で日本の伝統的な庭園を背景に撮影したりと、結婚式当日では実現できない演出も可能です。

一方、後撮りは、結婚式の後に行う撮影です。結婚式当日の疲れや緊張感から解放され、落ち着いた状態で撮影に臨めます。また、挙式や披露宴では着用できなかった衣装を着たり、特別な場所を選んで撮影することも可能です。

これらの前撮り、後撮り、さらには、和装と洋装それぞれの撮影、あるいは様々なロケーションでの撮影などを組み合わせることで、ウェディングフォトの撮影回数は自由に決めることができます。例えば、

• 1回：結婚式当日のみ シンプルに、当日の感動を記録したいカップル向け。
• 2回：結婚式当日＋前撮り（洋装） 当日の記録と、理想のロケーションでの撮影を両立したいカップル向け。
• 3回：結婚式当日＋前撮り（洋装）＋後撮り（和装） 洋装と和装、それぞれ異なる雰囲気の写真を残したいカップル向け。
• 複数回：様々なロケーションや衣装で何度でも 様々な思い出を写真に残したい、こだわりたいカップル向け。

といった具合です。 予算や時間、そして何より二人の希望をしっかりと話し合い、最適な撮影回数を決定することが重要です。

大切なのは、写真に「どれだけ」お金をかけるかではなく、写真を通して「どのような思い出」を残したいかということです。 多くの写真を残すことが目的ではなく、自分たちにとって本当に大切な瞬間、本当に心に残る一枚を、自由に、そして計画的に撮影していくことが、ウェディングフォトを成功させる鍵と言えるでしょう。 回数は、あくまで手段です。 大切なのは、その写真を見た時に、幸せな気持ちになれるかどうか。 その点を基準に、自分たちに合った撮影プランを立ててみてください。