主賓にお礼とお車代はどちらを用意すべきですか？

主賓へのお礼とお車代、どうすればいいの？ 気持ちよく感謝を伝える方法

結婚式や披露宴で主賓を引き受けていただくことは、新郎新婦にとって大変ありがたいことです。日頃の感謝と、大切な日に来ていただいたお礼をどう伝えるか、お車代とお礼の品、どちらを用意すべきか迷う方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、お車代は必須、お礼の品は状況に応じて検討するのがおすすめです。

まず、お車代について。これは、主賓の方の交通費や宿泊費、場合によっては拘束時間に対する謝礼としてお渡しするものです。ご祝儀とは別物であり、感謝の気持ちを表す重要な要素です。主賓の方には、時間や費用をかけて出席していただいていることを忘れずに、負担を少しでも軽減できるように配慮しましょう。金額は、遠方から来ていただく場合は交通費の実費＋α、近場の方であれば5,000円～10,000円程度が相場です。包み方は、新札を用意し、白無地の封筒か、お車代と表書きした水引のない奉書紙の封筒に包みます。「御車代」と書き、下に自分の名前を記しましょう。渡すタイミングは、受付で渡してもらうか、披露宴の最後に直接手渡すのが一般的です。

次に、お礼の品について。お車代とは別に、感謝の気持ちを表す品物を贈る場合もあります。これは必須ではありませんが、特に遠方から来ていただいた方や、特別な事情で負担をかけてしまった方などには、感謝の気持ちを示す一つの方法となります。品物を選ぶ際には、主賓の方の好みやライフスタイルを考慮し、実用的で喜ばれるものを選びましょう。例えば、地元の名産品や、上質なタオル、ギフトカタログなども良いでしょう。高価すぎるものはかえって気を遣わせてしまう可能性があるので、相場は5,000円～1万円程度が良いでしょう。

では、具体的にどのような場合にお礼の品を検討すべきでしょうか？

• 遠方から駆けつけてくれた場合: 交通費以外にも、宿泊費や移動時間など、大きな負担をかけている可能性があります。感謝の気持ちを込めて、お礼の品を贈ることを検討しましょう。
• 特別な事情で負担をかけている場合: 例えば、仕事の都合で時間を調整してもらったり、特別な準備をお願いした場合など、通常の出席以上に負担をかけている場合には、お礼の品で感謝の気持ちを伝えるのが適切です。
• 特に親しい間柄の場合: 日頃からお世話になっている方や、親しい友人など、特別な関係性がある場合には、お礼の品を贈ることで、より深い感謝の気持ちを伝えることができます。

一方、お礼の品が不要な場合もあります。

• 主賓が親族の場合: 親族の場合は、ご祝儀自体が感謝の気持ちの表れとなるため、お礼の品は不要な場合が多いです。
• 主賓が辞退した場合: 辞退された場合は、無理に贈る必要はありません。お礼の言葉とともに、お車代のみをお渡しするのが適切です。

いずれの場合も、最も大切なのは、感謝の気持ちを伝えることです。お車代やお礼の品だけでなく、手紙やメールなどで感謝の気持ちを伝えることも忘れずに行いましょう。真摯な気持ちで感謝を伝えることが、主賓の方との良好な関係を築き、より思い出深い結婚式となるでしょう。

最後に、香典袋にお車代を包むのはマナー違反です。香典袋は不祝儀袋であり、慶事には使用しません。必ず、水引のない白無地の封筒か、お車代用の奉書紙の封筒を使用しましょう。

丁寧な対応と感謝の気持ちを伝えることで、主賓の方にも気持ちよく結婚式に参列していただけるはずです。