挙式なしで結婚するにはいくらかかりますか？

挙式なしで結婚するにはいくらかかりますか？ この質問に対する答えは、二人のライフスタイル、価値観、そして何より、結婚後の人生設計によって大きく異なります。 「結婚式を挙げない」という選択は、費用を大幅に削減できる一方、その分、他の部分への投資を増やす、もしくはシンプルに生活水準を上げるという選択肢が生まれるのです。

ゼクシィ結婚トレンド調査2021の結果にあるように、新婚旅行に平均29万9千円を費やすカップルが多いとされています。これはあくまでも新婚旅行に関する数値であり、挙式を挙げない結婚全体の費用を代表するものではありません。 実際、挙式費用を削ることで、新婚旅行に多額の予算を割いたり、マイホーム購入の頭金に充てたり、投資に回したりと、選択肢は無限に広がります。

では、挙式なしの結婚にかかる費用を具体的に見ていきましょう。 大きく分けて、以下の項目が考えられます。

1. 婚姻届提出費用: これはほぼ無料です。役所に提出するだけで済みます。印紙代なども数百円程度でしょう。

2. 費用のかかる「結婚式代替イベント」: 挙式を行わない代わりに、二人の門出を祝うイベントを計画するカップルも多いでしょう。 これは、費用が大きく変動する部分です。

• 小さなパーティー: 親族や親しい友人だけを招いてレストランや自宅で食事会を開く場合、数万円から数十万円程度で収まる可能性があります。料理や飲み物の質、場所のグレードによって費用は大きく変わります。
• 旅行: 新婚旅行を兼ねて、親しい友人と共に旅をするという選択肢もあります。この場合、旅行費用が主たる支出となります。豪華な海外旅行なら数百万円、国内旅行なら数十万円といった具合です。
• 写真撮影: プロのカメラマンを雇って記念撮影をするのも良いでしょう。撮影場所や時間、写真の枚数、アルバムの有無によって費用は様々です。数万円から数十万円かかる可能性があります。

3. 婚約指輪・結婚指輪: これはカップルによって大きく異なります。高価なブランドジュエリーを選ぶ人もいれば、シンプルでリーズナブルなものを選ぶ人もいます。数万円から数百万円と、幅広い予算設定が可能です。

4. 引っ越し費用: 同棲していたとしても、新生活を始めるにあたって引っ越しをする場合、費用が発生します。引っ越し先の距離、荷物の量、業者に依頼するかどうかにより、数万円から数十万円かかるでしょう。

5. 新生活の準備費用: 家具、家電、日用品など、新生活に必要なものを揃える費用も必要です。 中古品を活用したり、最低限のものだけを揃えることで費用を抑えることができます。数十万円から数百万円と、こちらも幅が大きいです。

6. その他費用: 結婚報告ハガキ、お祝い返しなど、その他諸々の費用も考慮する必要があります。これらは数万円程度でしょう。

結論として、挙式なしの結婚にかかる費用は、数十万円から数百万円と、非常に幅広いです。 重要なのは、自分たちの価値観やライフスタイルに合った方法で、結婚準備を進めることです。 高価なものを購入することに価値を見出すのか、それとも、思い出作りや将来への投資を優先するのか。 しっかり話し合い、予算を立て、無理のない範囲で結婚準備を進めることが大切です。 「結婚式を挙げない」という選択肢は、費用を抑えるだけでなく、自分らしい結婚を実現するための柔軟性を生み出す選択肢でもあるのです。 費用を抑えることに固執するのではなく、二人の幸せな未来への投資として、結婚準備を楽しみましょう。