結婚するときに親に負担してもらう割合は？

結婚するときに親に負担してもらう割合は？ 負担額の相場と、援助してもらう際のマナー

結婚は人生における大きな転換期。華やかな門出を迎えるためには、何かと費用がかかります。会場費、衣装、料理、引き出物… 夢のような時間は、現実的な費用の壁に阻まれることも。そこで、多くのカップルが頼るのが親からの援助です。

結婚情報サービスの調査によると、約7割のカップルが親からの資金援助を受けているという結果が出ています。全国平均の援助額は約160万円ですが、首都圏や関西圏など地域によって差があり、首都圏では200万円を超える場合も珍しくありません。北海道や東北地方では平均を下回る傾向にあります。これらの数字はあくまでも平均値であり、個々の家庭の経済状況や価値観によって大きく変動します。

では、具体的にどの部分を親に負担してもらうことが多いのでしょうか？最も多いのは挙式・披露宴費用です。会場費、衣装代、料理代など、高額になりがちな部分を親が負担するケースが目立ちます。次いで多いのは新生活のための費用。家具や家電製品、新居の初期費用などを援助してもらうカップルも多いようです。

親に援助をお願いする際には、いくつか注意すべき点があります。まず、親の経済状況をきちんと把握し、無理のない範囲でお願いすることが大切です。親にとって子供の結婚は喜ばしい出来事ですが、経済的な負担が大きすぎると、今後の生活に影響が出てしまう可能性もあります。自分たちの希望を伝えるだけでなく、親の意見にも耳を傾け、双方にとって納得のいく金額を話し合うことが重要です。

また、援助してもらう際のマナーとして、感謝の気持ちを伝えることはもちろん、費用の使い道について明確に説明することも大切です。親は自分たちのお金がどのように使われているのかを知りたいと思っています。結婚式の費用明細や新生活に必要なもののリストなどを提示することで、親の安心感にもつながります。

さらに、援助してもらった金額を記録しておくこともおすすめです。これは、将来相続が発生した場合に備えておくためです。援助を受けた金額が明確になっていることで、相続時のトラブルを未然に防ぐことができます。

親からの援助は、結婚式の費用負担を軽減してくれるだけでなく、新生活をスムーズにスタートさせるための大きな助けとなります。しかし、援助は当然の権利ではなく、親の好意によるものです。感謝の気持ちを忘れずに、親との良好な関係を築きながら、結婚準備を進めていきましょう。

近年では、親への負担を減らすために、結婚式の規模を縮小したり、費用を自分たちで負担するカップルも増えています。自分たちの経済状況や価値観に合わせて、最適な結婚式のスタイルを選択することも大切です。親からの援助に頼りすぎることなく、自分たちの力で新しい人生を築いていくという意識を持つことが、より充実した結婚生活につながるのではないでしょうか。

結婚は、二人の人生だけでなく、両家の家族にとっても大きなイベントです。お互いを尊重し合い、感謝の気持ちを忘れずに、最高の門出を迎えましょう。