結婚するときに避けるべき数字は?

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結婚式の際の贈り物は、縁起の悪い数字を避けることが重要です。昔は、割り切れることや別れを連想させる偶数、死を象徴する「4」、苦難を連想させる「9」は避けられていました。現在では、偶数の金額も、夫婦仲良く分け合うという意味で受け入れられる傾向がありますが、4万円や9万円などの金額は依然として避けるべきです。
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結婚式の贈り物、縁起の良い金額を選ぶことは、喜ばしいイベントをさらに素晴らしいものにする大切なポイントです。古来から、数字にまつわる忌み言葉は、日本文化の一部として受け継がれてきました。しかし、現代では、昔からの考え方と現代の感覚が混ざり合い、少し複雑になっています。

結婚式の贈り物を考える上で、避けるべき数字は、古くから伝えられてきた「縁起が悪い」というイメージと、その数字にまつわる昔話、あるいは心理的な連想が根底にあります。

最も避けてきたのは、割り切れることで別れを連想させる「偶数」です。特に、かつては「二」や「四」などの偶数の金額は避けて、縁起の良い「奇数」を選ぶことが重要視されていました。これは、夫婦仲の永遠性や、幸せな未来を願う気持ちから来ています。また、「四」は「死」と発音が似ているため、忌み嫌われる傾向がありました。

「九」についても同様で、数え方によっては「苦難」や「苦労」を連想させ、縁起の悪い数字とされていました。「九」は、非常に大きな数である一方、九九の九など、計算や作業の過程で、苦難を経験する意味合いも含まれているという考え方もあるでしょう。

現代では、偶数金額が完全に忌み言葉とはされていません。例えば、お祝いの気持ちを表すために、2万円や4万円といった金額でも、贈る側・贈られる側の気持ちによっては受け入れられる場面もあるでしょう。しかし、4万円や9万円などの金額は、依然として避けられる傾向にあります。それは、前述のように「死」や「苦難」といった忌み言葉の連想から来る心理的な抵抗感、そして、金額そのものが少し不吉に聞こえる印象が根強く残っているからです。

さらに、近年では、贈り物の金額を明確に「縁起が良い」と断言できる明確なルールは存在しません。贈り物を渡す側が心温まる気持ちで贈り、贈り物が受け取った側にとって心温まるものならば、金額はそれほど重要ではないのかもしれません。

重要なのは、贈る側が誠意を持って贈る気持ちです。贈り物に金額が伴う以上、金額の大小にかかわらず、相手への愛情と感謝の気持ちを表すことができるように、心掛けたいところです。

しかしながら、相手に失礼がないように、贈り物の金額は相手に合わせるということも重要です。例えば、親しい友人同士の結婚祝いであれば、あまり高額な贈り物は避け、お互いが自然と納得できる金額を心がけるべきでしょう。一方、会社の同僚や上司など、少し距離がある相手であれば、一般的な相場を参考に、相手に不快な思いをさせない配慮が大切です。

結婚式の贈り物では、金額だけでなく、贈る言葉や包装、贈るタイミングなど、様々な要素が相手への配慮となり、より良い祝いの場を作ることに繋がります。最終的には、相手に気持ちが届けば良いのであり、金額はあくまでもその一要素に過ぎません。贈る側も、受け取る側も、気持ちの温かさ、誠意、そして感謝の心を大切にすれば、どのような金額の贈り物でも、その喜びは大きなものとなるでしょう。