結婚式で会費以外に用意したご祝儀は、いつ渡せばいい？

結婚式は、新郎新婦にとって人生における大きな節目のイベントであり、参列者にとっても祝いの気持ちを伝える大切な機会です。近年では、会費制の結婚式が増え、参加費としての会費と別に、お祝いの気持ちを表すご祝儀を用意する方が少なくありません。しかし、この「別に用意したご祝儀」の渡し方については、疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

結論から言えば、会費とは別に用意したご祝儀は、式典当日には受付や新郎新婦に直接渡すのではなく、事前に贈るか、式後にお渡しするのが適切です。 当日受付に渡してしまうと、会費との区別がつかず、会計処理の混乱を招いたり、新郎新婦に不快感を与えてしまう可能性があります。また、式典中にご祝儀の受け渡しに時間を割くことは、式全体の進行を妨げる可能性もあります。

では、より良いタイミングはいつなのでしょうか。いくつか選択肢とそれぞれのメリット・デメリットを考えてみましょう。

1. 事前（結婚式の数日前～1週間前）：

• メリット: 新郎新婦は準備に追われていることが多いので、事前に渡すことで負担を軽減できます。また、受け取ったご祝儀を確実に管理できるため、紛失やトラブルのリスクを減らすことができます。余裕を持って準備を進めることができます。
• デメリット: 直接手渡しできないため、お祝いの気持ちを伝える機会が減ってしまいます。遠方在住で直接渡せない場合を除き、やや形式的になってしまう可能性があります。

2. 式後（披露宴後、二次会後など）：

• メリット: 式典後、新郎新婦とゆっくりと話せる時間を作る事ができ、直接お祝いの言葉を伝えることができます。感謝の気持ちや今後の期待などを伝える好機となります。また、写真撮影などの際に一緒に写真に収まり、思い出に残る機会にもなります。
• デメリット: 新郎新婦は、式後も様々な対応に追われています。タイミングを計る必要があり、渡す機会を逃してしまう可能性も考えられます。

3. 親族・友人を通して渡す:

• メリット: 上記2つの方法に比べて、負担が少ない。特に、新郎新婦と親しい友人・親族を通して渡すことで、よりスムーズな受け渡しを実現できます。
• デメリット: 直接渡す方法と比べ、お祝いの気持ちが届きにくい場合も考えられます。

どのタイミングを選ぶかは、新郎新婦との関係性や結婚式の内容、そしてご自身の都合なども考慮して決定する必要があります。 大切なのは、気持ちのこもったお祝いの言葉を添えて贈ることです。 手紙を添えたり、贈り物と一緒にメッセージカードを添えたりすることで、より気持ちが伝わりやすくなります。

例えば、事前にご祝儀を渡す場合、「お二人の門出を心よりお祝い申し上げます。ささやかですが、気持ちばかりですので、どうぞお受けください。」といった言葉と共に、手渡しではなく、郵送や信頼できる友人・親族を通して届けることができます。式後であれば、「本日は誠におめでとうございました。素敵な結婚式でしたね。末永くお幸せに！」といった言葉を添え、直接手渡すことで、より温かい気持ちを表せます。

いずれの場合も、会費とご祝儀を混同しないように、明確に区別して渡すことが重要です。 ご祝儀を渡す際に、会費とは別であることを一言添えることで、新郎新婦の負担を軽減し、気持ちの良いお祝いの場となるでしょう。 大切なのは、形式に囚われすぎず、お祝いの気持ちを表すこと。適切なタイミングと方法を選び、心温まるお祝いを贈りましょう。