結婚祝いの金額でNGな数字は？

結婚祝いのご祝儀、お気持ちを表す大切な贈り物だからこそ、金額選びには細心の注意を払い、相手に不快感を与えないようにしたいものです。特に、数字には縁起を担ぐ文化が深く根付いており、避けた方が良い金額が存在します。単に「偶数はNG」というだけでなく、その背景や、より適切な金額の選び方について、深く掘り下げて考えてみましょう。

まず、広く知られているNG数字として、偶数が挙げられます。これは古くから「別れ」を連想させるため、お祝い事にはふさわしくないという考え方が浸透しているからです。結婚という人生の門出を祝う際に、別れを暗示する数字を選ぶのは、相手に失礼にあたる可能性があります。したがって、ご祝儀の金額は奇数にするのが一般的です。

しかし、奇数だからすべてOKというわけではありません。例えば、9万円は「苦」を連想させ、縁起が悪いとされています。数字の「9」が「苦」に通じるという語呂合わせから、避けられる傾向にあります。同様に、4万円も「死」を連想させるとして、忌み嫌われるケースがあります。これらの金額は、いくら気持ちを表したいと思っても、避けた方が無難でしょう。

では、どのような金額を選べば良いのでしょうか？ 一般的には、3万円、5万円、7万円、10万円などが定番です。親しい間柄であれば、それ以上の金額を包むこともありますが、金額よりも気持ちが大切であることを忘れないようにしましょう。

また、金額だけでなく、包み方にも注意が必要です。ご祝儀袋は、水引の種類や色にも意味合いがあります。結婚祝いは紅白の水引を選び、結び切り（二度と解けないという意味）を使うのが一般的です。水引の結び方にも、意味合いがあるので、事前に調べておくことをお勧めします。

さらに、金額だけでなく、贈る相手との関係性も考慮する必要があります。親しい友人であれば、少し多めの金額でも構いませんが、会社の同僚など、親しくない相手には、一般的な金額を選ぶのが無難でしょう。大切なのは、相手への配慮です。金額だけで判断するのではなく、相手との関係性や、自分の経済状況などを考慮して、適切な金額を選びましょう。

そして、忘れてはいけないのは、ご祝儀はあくまで気持ちを表すものです。高額な金額を贈ることだけが、相手を喜ばせることではありません。真心こもったメッセージカードを添えるなど、気持ちのこもった贈り物をすることで、相手への感謝の気持ちが伝わるはずです。

最後に、金額に固執しすぎず、お祝いの気持ちを表すことを最優先に考えましょう。偶数を避ける、9万円や4万円を避けるなどの基本的なマナーを守りつつ、自分の気持ちと状況に合わせて、適切な金額を選択することが大切です。 そして、何より大切なのは、新郎新婦への祝福の気持ちです。それをしっかりと伝えることが、最高の結婚祝いとなるのではないでしょうか。