結納金だけの渡し方は?

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結納金のみを渡す場合、直接手渡しが一般的です。結納金を入れた袋や桐箱を相手に向け、丁寧に差し出しましょう。袋でも失礼ではありませんが、桐箱を使うとより丁寧な印象になります。心を込めてお渡しすることが大切です。

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結納金のみを渡す?略式結納のマナーと心構え

結婚が決まり、結納の準備を進める中で、「結納金だけを渡す」という形を選ぶカップルも増えています。これは、両家の事情や価値観、ライフスタイルに合わせて、結納の儀式を簡略化する「略式結納」の一つの形です。しかし、結納金のみを渡す場合でも、失礼のないように、そして両家の絆を深めることができるように、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。

なぜ結納金だけを渡すのか?

結納金のみを渡すという選択肢は、以下のような場合に選ばれることが多いようです。

  • 両家が遠方で、正式な結納を行うのが難しい場合: 新幹線や飛行機での移動が必要となると、日程調整や交通費、宿泊費など、多くの負担が生じます。
  • 両家の考え方や価値観が異なる場合: 片方の家では伝統的な結納を望んでいても、もう片方の家では簡略化を希望する場合など、両家の意見を調整する中で、結納金のみを渡すという形に落ち着くことがあります。
  • 時間や費用の節約: 近年、結婚式の準備など、他のことに時間や費用をかけたいと考えるカップルが増えています。
  • 形式ばった儀式を避けたい: 形式的な儀式よりも、よりカジュアルな形で両家の親睦を深めたいと考えるカップルもいます。

結納金のみを渡す際のマナー

結納金のみを渡す場合でも、相手への敬意と感謝の気持ちを伝えることが重要です。

  • 事前に両家で話し合う: 結納金のみを渡すことになった経緯や理由、金額、渡すタイミングなどについて、両家で十分に話し合い、合意を得ておくことが大切です。
  • 結納金袋(または桐箱)の準備: 結納金は、紅白または金銀の結び切りの水引がついた結納金袋に入れるのが一般的です。より丁寧にしたい場合は、桐箱に入れると良いでしょう。表書きは「御結納金」または「寿」とし、下部に両家の名前(または新郎の名前)を記載します。
  • 金額の目安: 結納金の金額は、地域や家柄によって異なりますが、一般的には50万円~100万円程度が目安とされています。事前に両家で相談し、納得のいく金額を決めることが大切です。
  • 渡し方: 直接手渡しが基本です。相手に正面を向き、丁寧に差し出しましょう。「この度は誠におめでとうございます。ささやかではございますが、お納めください」など、お祝いの言葉を添えると、より丁寧な印象になります。
  • 服装: 略式結納であっても、ある程度フォーマルな服装を心がけましょう。男性はスーツ、女性はワンピースやアンサンブルなどがおすすめです。
  • 場所: 自宅、料亭、ホテルなど、落ち着いて話ができる場所を選びましょう。
  • 手土産: 手土産を用意しておくと、より丁寧な印象になります。お菓子や果物など、相手の好みに合わせたものを選ぶと良いでしょう。

結納金のみを渡すことのメリットとデメリット

メリット:

  • 準備の手間が少ない: 正式な結納に比べて、準備にかかる時間や労力を大幅に削減できます。
  • 費用を抑えられる: 結納品の準備や会場費などが不要になるため、費用を抑えることができます。
  • 両家の負担を軽減できる: 遠方の場合や、高齢の親御さんがいる場合など、移動や準備の負担を軽減できます。

デメリット:

  • 伝統的な儀式を省くことになる: 結納は、日本の伝統的な結婚の儀式の一つです。結納金を渡すだけでは、伝統的な儀式を体験することができません。
  • 両家の親睦が深まりにくい可能性がある: 正式な結納に比べて、両家の親睦を深める機会が少なくなる可能性があります。

まとめ

結納金のみを渡すという形を選ぶ場合は、事前に両家で十分に話し合い、お互いの気持ちを尊重することが大切です。略式であっても、相手への敬意と感謝の気持ちを忘れずに、心を込めて結納金を渡しましょう。結納は、単なるお金のやり取りではなく、両家の絆を深める大切な機会です。形式にこだわりすぎず、両家にとって最適な方法で、素敵な結婚のスタートを切ってください。