結納金は親が払うもの？

結納金：親が支払うべきものか否か

結納金とは、結婚の際に男性側が女性側に見合いの品として贈る金のことで、本来は女性側の経済的自立を支援する意味合いがありました。現在の日本では、結納金は「女性側の両親に贈る金品」とされています。

親が支払うべきという伝統

伝統的には、結納金は女性側の両親が受け取るものでした。その理由は、娘は親の所有物であり、結婚に伴い親の支配下から男性の支配下に移ることによる「損失」に対する補償として考えられていたためです。したがって、結納金は女性個人ではなく、その家の財産とみなされ、使い道は原則として両親が決定しました。

現代における慣習の変化

近年では、女性の社会進出や意識の変化に伴い、結納金の扱いに変化が見られています。親と娘で話し合い、将来の生活資金や新居の購入費など、娘個人が使うことを前提に結納金を活用するケースが増えています。

つまり、結納金を親が支払うべきかどうかという問題に対しては、明確な答えはありません。あくまで慣習であり、夫婦間で話し合うことが重要です。両家の希望や経済状況などを考慮し、お互いに納得できる落としどころを見つけることが大切でしょう。

結納金の相場と負担割合

結納金の相場は地域や風習によって異なりますが、一般的には男性側の収入や年齢を基準に考えられます。負担割合については、伝統的な慣習では男性側が全額を支払うとされていますが、現代では双方で折半したり、親が一部を負担したりと柔軟な対応が見られます。