返信はがきの「御」の消し方は?

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返信はがきで「御」を消す際は、まず出欠の意向に応じて不要な方を二重線で縦に消します(出席なら「ご欠席」、欠席なら「ご出席」)。次に、自分の名前につく「御」は敬語表現なので、斜めの二重線で消しましょう。

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返信はがきは、簡潔なコミュニケーションツールでありながら、その書き方一つで相手に与える印象を大きく左右します。特に、フォーマルな場での使用を想定するなら、細かなマナーに気を配る必要があります。今回は、返信はがきにおける「御」の消し方について、より深く掘り下げて考えてみましょう。単に「二重線で消す」という説明だけでは不十分です。なぜその方法が適切なのか、そしてどのような点に注意すべきなのかを解説します。

まず、返信はがきに「御」と表記されているのは、通常「御出席」や「御欠席」といった、相手への敬意を表す表現の一部です。 「御」は「お」と読み替えられることが多いですが、単なる尊敬の意ではなく、相手への丁重な配慮を表す、よりフォーマルな表現と言えるでしょう。 したがって、その「御」を消す際には、単に消すという行為だけでなく、相手への配慮を欠かさないよう注意深く行う必要があります。

前述の通り、一般的な説明では「二重線で消す」とされていますが、その際、どのような二重線を描くべきなのか、また、出席・欠席どちらを選択するかに応じてどのように対応すべきなのかを明確にしましょう。

1. 出席・欠席の選択と不要な部分の処理:

まず、出席か欠席かを決定し、不要な方の選択肢を二重線で消します。この際の二重線は、縦線を用いるのが一般的です。 斜線を用いると、意図が曖昧になる可能性があります。 また、二重線は、消す文字全体を完全に覆うように、しっかりと丁寧に描きましょう。 消しゴムで消すのではなく、二重線で消すことで、後から変更した形跡が残らず、相手に失礼にあたることを防ぎます。 例えば、「ご出席」と「ご欠席」の選択肢がある場合、出席を希望するなら「ご欠席」を、欠席を希望するなら「ご出席」を、はっきりと読み取れるように、丁寧に二重線で消すことが大切です。

2. 自分の名前の「御」の処理:

自分の名前の前に「御」と付いている場合、これは自分の名前を謙遜して表現するための敬語です。 この「御」も消す必要がありますが、出席・欠席の選択肢を消す際とは異なる方法を用いるのが一般的です。 ここでは、斜めの二重線を用いることが多いです。これは、選択肢を消す縦線との区別を明確にするためです。 縦線と斜線を使い分けることで、どの部分が修正されたのかを明確に示し、読みやすさを向上させます。 ただし、これは慣習的なものであり、必ずしも厳格なルールではありません。 重要なのは、修正箇所が明確で、相手が混乱しないようにすることです。

3. その他の注意点:

  • 消し方は、はっきりと、そして丁寧に。消し跡が目立たないよう、注意深く行いましょう。
  • 消す際に、文字を汚したり、判読不能にしたりしないよう注意しましょう。
  • 黒色のペンを用いるのが一般的です。赤色などの目立つ色は避けましょう。
  • 消した後に、新たな記入を行う際は、消し跡の上に重ね書きをせず、空いているスペースに記入するようにしましょう。

以上、返信はがきにおける「御」の消し方について、詳細に解説しました。 単なる消し方ではなく、相手に失礼なく、正確に意思を伝えるためのマナーとして捉え、丁寧な対応を心がけましょう。 これにより、相手に好印象を与え、円滑なコミュニケーションを築くことに繋がります。 簡潔な返信はがきだからこそ、こうした細やかな配慮が、より一層重要となるのです。