顔合わせの支度金の表書きは?

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お祝いの気持ちを表す顔合わせの支度金。表書きは簡潔に「御支度金」または「支度金」と記するのが一般的です。やや改まった印象にしたいなら「御祝儀」も選択肢の一つ。しかし、華美な表現は避け、さりげない方が好ましいでしょう。「寿」と書くのも、相手に失礼なく、また控えめで好印象です。
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顔合わせの支度金。お祝いの気持ちを伝える大切な贈り物ですが、表書きはどうすれば良いのでしょうか?「御支度金」で良いの?それとも他に適切な書き方があるの?と迷ってしまう方もいるかもしれません。この記事では、顔合わせの支度金の表書きについて、様々な角度から詳しく解説します。

まず、最も一般的な表書きは「御支度金」または「支度金」です。シンプルで分かりやすく、相手に気を遣わせすぎないため、広く使われています。特に親しい間柄であれば、堅苦しくない「支度金」で十分でしょう。少しフォーマルな雰囲気を出したい場合は「御支度金」を選びましょう。「御」を付けることで、丁寧な印象を与えます。

「御祝儀」も選択肢の一つです。結婚に関連するお祝い全般に使えるため、顔合わせにも適用できます。ただし、顔合わせは結婚の正式な決定ではなく、両家が出会う最初の場であることを考えると、「御支度金」の方がより適切と言えるでしょう。「御祝儀」は、結婚が決まった後、結納や結婚祝いとして贈る際に使うのが一般的です。

「寿」の一文字も好印象です。おめでたい席にふさわしいシンプルな表現で、控えめながらも祝福の気持ちが伝わります。特に、金額が少額の場合や、あまり形式張らずに渡したい場合に適しています。「寿」は、結婚に関連するあらゆる場面で使用できるため、表書きに迷った際の万能な選択肢と言えるでしょう。

一方で、避けるべき表書きもあります。例えば、「結婚祝い」や「祝結婚」は、まだ結婚が正式に決まっていない顔合わせの段階では時期尚早です。また、「贈呈」や「献呈」は、目上の人から目下の人へ贈る際に使う表現のため、顔合わせの支度金にはふさわしくありません。さらに、「粗品」のような謙遜表現も避けましょう。支度金は、両家の新たな門出を祝う大切な贈り物です。謙遜しすぎる表現は、かえって失礼に当たる可能性があります。

表書きに加えて、水引やのし袋の色にも気を配りましょう。水引は、紅白の蝶結びが一般的です。蝶結びは何度でも結び直せることから、何度あっても良いお祝いの際に使用されます。結婚は一度きりのお祝いであるため、結び切りを使用するケースもありますが、顔合わせはまだ結婚の正式な決定ではないため、蝶結びが適切です。のし袋の色は、白無地、または紅白か金銀の模様が入ったものが一般的です。

また、支度金を渡すタイミングにも注意が必要です。一般的には、顔合わせの当日、帰り際に渡すのがマナーとされています。相手に気を遣わせないよう、さりげなく渡すことが大切です。

最後に、金額の相場についても触れておきましょう。支度金の金額は、地域や家庭の事情によって大きく異なります。一般的には、数万円から十数万円程度が相場とされています。事前に両家で話し合い、適切な金額を決めておきましょう。

顔合わせは、両家の親睦を深め、結婚に向けて第一歩を踏み出す大切な場です。表書き、水引、のし袋、渡すタイミング、金額など、細かなマナーに気を配り、相手に失礼なく、感謝の気持ちを伝えることが大切です。この記事が、円滑な顔合わせのお役に立てれば幸いです。