顔合わせの食事代は封筒に入れるの？

初めての顔合わせ食事会、スマートに食事代を渡すためのマナー：封筒選びから渡し方まで

初めての顔合わせ食事会、お互いの家族にとって大切な場だからこそ、食事代の渡し方一つにも気を配りたいものです。「食事代は封筒に入れるべき？」という疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。この記事では、失礼なく、かつスマートに食事代をお渡しするための封筒選びから渡し方まで、具体的なポイントを解説します。

封筒は必要？渡す側の立場と状況で判断を

まず、大前提として「必ず封筒に入れる」というルールはありません。相手との関係性や、食事会の形式によって、封筒に入れるか否かを判断しましょう。

• 渡す側が主催者（両親）の場合： 封筒に入れるのが一般的です。特に、料亭やホテルなど格式の高い場所で食事会を行う場合は、きちんと封筒に入れてお渡しする方が、相手に敬意を示すことになります。
• 渡す側がカップルの場合： 状況によって判断が分かれます。もし、食事代を一部負担するという形であれば、封筒に入れて渡す方が、金額が明確で丁寧な印象を与えます。しかし、カジュアルなレストランなどで行う場合は、無理に封筒に入れなくても、直接お渡ししても失礼にはあたりません。

封筒選びのポイント：清潔感と形式を意識して

封筒に入れる場合、どのような封筒を選べば良いのでしょうか？

• 白封筒またはポチ袋： 一般的で使いやすいのは、無地の白い封筒か、シンプルなデザインのポチ袋です。清潔感があり、どのようなシーンにも合います。
• 水引ののし袋： より丁寧に気持ちを伝えたい場合は、「結び切り」の水引がついたのし袋を使用しましょう。「結び切り」は、一度結んだらほどけないことから、結婚などのお祝い事に用いられます。顔合わせ食事会も、両家の繋がりを深める大切な機会なので、縁起の良い「結び切り」を使用するのは適切です。
• 避けるべき封筒： ご祝儀袋は、結婚祝いなど特定の用途に使うものなので、顔合わせ食事会の食事代を包むのには不向きです。また、茶封筒は事務的な印象を与えるため、避けた方が良いでしょう。

封筒への書き方：簡潔に気持ちを伝える

封筒には、表書きとして「食事代」または「御食事代」と記載するのが一般的です。水引ののし袋を使用する場合は、水引の上に「御食事代」、水引の下に両家の姓を書きます。

スマートな渡し方：タイミングと言葉遣いが重要

食事代を渡すタイミングは、食事会の開始時か、お開きになる際が良いでしょう。

• 開始時： 「本日はお忙しい中、お越しいただきありがとうございます。ささやかですが、お食事代の一部です。」など、感謝の気持ちを込めて渡しましょう。
• お開き： 「本日はありがとうございました。楽しい時間を過ごせました。こちら、本日のお食事代の一部です。」など、食事の感想と感謝の気持ちを伝えると、より丁寧な印象になります。

その他：金額の準備と心遣い

食事代を渡す際は、事前に金額を確認し、お釣りのないように用意するのがスマートです。また、食事会に手土産を持参する場合は、食事代と合わせて渡すことで、より丁寧な印象になります。

顔合わせ食事会は、両家にとって大切な節目です。この記事でご紹介したポイントを参考に、失礼なく、かつ温かい気持ちを込めて食事代をお渡しすることで、より良い関係性を築けるはずです。