E2ビザの配偶者は働ける?

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E-2ビザ保持者の配偶者は、労働許可証を申請することで就労が可能です。移民局から許可を得られれば、特定の会社に限定されず、自由に働くことができます。E-2ビザ保持者の家族(配偶者および21歳未満の未婚の子)も、E-1ビザを申請できる場合があります。

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E-2ビザ配偶者の就労:夢を叶えるための扉を開く

E-2ビザは、アメリカ合衆国と条約国間の貿易や投資を促進するために設けられたビザです。E-2ビザ保持者はアメリカで事業を経営・運営できますが、その配偶者はどうでしょうか? 実は、E-2ビザ保持者の配偶者は、労働許可証(Employment Authorization Document、EAD)を取得することで、アメリカで自由に働くことができます。これは、配偶者がキャリアを追求し、経済的に自立する大きなチャンスとなります。

E-2ビザ保持者の配偶者が就労するためには、まずForm I-765(Employment Authorization Application)を米国市民権・移民業務局(USCIS)に提出する必要があります。申請には、E-2ビザ保持者との婚姻関係を証明する書類(婚姻証明書など)、パスポート、ビザ、I-94 Arrival/Departure Recordのコピーなどが含まれます。申請が承認されれば、EADカードが発行され、アメリカ国内で自由に就労が可能となります。

この「自由に」という点が非常に重要です。E-2ビザ保持者自身は、ビザをスポンサーした企業でのみ就労が許可されていますが、配偶者は特定の雇用主に縛られません。フルタイム、パートタイム、契約社員、フリーランスなど、様々な雇用形態を選択できます。自分のスキルや興味に合った仕事を見つけ、キャリアを築くことができるのです。

例えば、配偶者が日本で教師をしていたとしましょう。アメリカでEADを取得すれば、現地の学校や教育機関で働くことができます。あるいは、デザイナーとしての才能があれば、デザイン会社に就職したり、フリーランスとして活動したりすることも可能です。起業家精神にあふれる配偶者であれば、自らビジネスを始めることもできます。EADは、配偶者に無限の可能性を提供してくれるのです。

E-2ビザ配偶者の就労は、経済的なメリットだけでなく、精神的な面でも大きなプラスとなります。新しい環境での生活は、時に孤独や不安を伴うことがあります。しかし、仕事を持つことで、社会との繋がりを感じ、自信を取り戻し、充実した日々を送ることができるでしょう。また、配偶者の収入は家計の支えとなり、家族全体の生活の質を高めることにも繋がります。

ただし、EADの取得には時間がかかる場合もあります。申請の準備は余裕を持って行い、必要に応じて移民弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。また、EADの有効期限はE-2ビザの有効期限と連動しているため、E-2ビザの更新手続きも忘れずに行う必要があります。

さらに、E-2ビザ保持者の家族(配偶者および21歳未満の未婚の子)は、状況によってはE-1ビザを申請できる場合もあります。E-1ビザは、E-2ビザと同様に条約に基づくビザですが、貿易を主とするビザです。家族の状況やビジネスの形態によっては、E-1ビザの方が適している場合もありますので、専門家と相談して最適なビザを選択することが重要です。

E-2ビザ配偶者の就労は、アメリカでの新たな生活をより豊かに、より実りあるものにするための重要な一歩です。適切な手続きと準備を行い、夢の実現に向けて積極的に行動しましょう。この自由な就労の機会が、あなたの人生に新たな彩りを添えることを願っています。