「あげる」は「やる」の謙譲語ですか?

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「あげる」は本来は「やる」の謙譲語です。相手への敬意を示し、行為者(自分)を控え、受け手(相手)を立てる表現です。しかし、近年では丁寧語として使われることも増えています。一方で、動物やペットに対しては、謙譲語を使うことが不自然に感じる人もいるため、使い分けに注意が必要です。
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「あげる」は謙譲語ですか?

「あげる」は、もともと「やる」の謙譲語です。自分の行為を低めて相手を立てる表現として、目上の人や敬意を表したい相手に対して使用します。

謙譲語としての「あげる」

謙譲語として使用する場合は、行為者(自分)を控え、受け手(相手)に敬意を示します。例えば、次のような文脈で使われます。

  • 「お祝い申し上げます。ささやかではございますが、こちらのお品をあげさせていただきます。」
  • 「ご無理を承知ですが、この書類を今週中にお上げできますでしょうか?」

丁寧語としての「あげる」

近年では、「あげる」が謙譲語ではなく、丁寧語として使われることも増えてきています。特に、目下の人や親しい間柄では、謙譲語を使うと不自然に感じる場合もあります。例えば、次のような文脈で使われます。

  • 「明日のお昼、お弁当をあげておきますね。」
  • 「新しいスマホあげようか?」

動物やペットへの使用

動物やペットに対して「あげる」を使用するのは、謙譲語として不自然に感じる場合があります。そのような場合は、「やる」や「与える」などの表現の方が適切です。

使い分け

「あげる」を谦譲語として使うか丁寧語として使うかは、相手との関係性や状況によって使い分けることが大切です。

  • 目上の人や敬意を表したい相手には、謙譲語として「あげる」を使用する。
  • 目下の人や親しい間柄では、丁寧語として「あげる」を使用する。
  • 動物やペットに対しては、「やる」や「与える」を使用する。