「1通り」の読み方は？

「一通り」だけじゃない！日本語の奥深さ、「通り」の多様な読み方

「一通り」は「ひととおり」と読みます。これは誰もが知っていますよね。しかし、日本語には「通り」を使った表現が数多く存在し、「通り」の読み方も実に様々です。今回は、そんな「通り」の読み方と意味合いの違いについて、具体例を交えながら探っていきましょう。

1. 「～とおり」と読む場合

「一通り」のように、「～とおり」と読む場合は、数量や種類、方法などが複数あることを示唆します。

• 一通り（ひととおり）: 全部、一通り
• 二通り（ふたとおり）: 二種類、二つの方法
• 三通り（みとおり）: 三種類、三つの方法
• 色々(いろいろ)な通り: たくさんの種類、たくさんの方法

例：

• この問題は、二通りの解き方がある。
• 旅行の計画は、予算に応じて色々な通り考えられる。
• プレゼントは、彼女の好みを考慮して三通り用意した。

2. 「～どおり」と読む場合

「～どおり」と読む場合は、事前に決められたことや指示、予想などと一致していることを意味します。

• 予定通り（よていどおり）: 予定と一致して
• 予想通り（よそうどおり）: 予想と一致して
• 指示通り（しじどおり）: 指示と一致して
• 規則通り（きそくどおり）: 規則と一致して

例：

• 会議は、予定通り午後2時に開始した。
• 試合は、予想通り白熱した展開となった。
• この機械は、説明書通りに操作すれば安全だ。
• 彼はいつも規則通りに行動する人だ。

3. その他の読み方

「とおり」以外にも、「通り」を使った熟語には様々な読み方があります。

• 大通り（おおどおり）: 幅の広い道路
• 横断歩道（おうだんほどう）: 道路を横切るための歩道
• 目抜き通り（めぬきどおり）: その町の中心となるような賑やかな通り

このように、「通り」は文脈によって読み方や意味合いが大きく変化します。日本語の奥深さを実感すると共に、それぞれの言葉のニュアンスを理解することが重要です。