シロツメクサと三つ葉のクローバーの違いは?

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クローバーはマメ科トリフォリウム属の植物全般を指しますが、日本では特にシロツメクサをクローバーと呼ぶことが多いです。クローバーには三つ葉や四つ葉があり、花の色も様々です。シロツメクサは、白い小さな花を咲かせ、葉には特徴的な模様が入ることがあります。

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シロツメクサと「三つ葉のクローバー」:混同されがちな身近な存在、その違いとは?

公園や道端でよく見かけるクローバー。子供の頃、四つ葉のクローバーを探した思い出がある方も多いのではないでしょうか。しかし、そもそも「クローバー」とは何を指し、特に身近な「シロツメクサ」とは何が違うのか、意外と曖昧な理解に留まっているかもしれません。この記事では、そんなクローバーとシロツメクサの関係性について、より深く掘り下げて解説します。

クローバーとは:広義の概念、マメ科トリフォリウム属の総称

まず理解しておきたいのは、クローバーは特定の植物の名前ではなく、マメ科トリフォリウム属に属する植物全体の総称であるということです。世界には約300種類ものクローバーが存在し、花の色や葉の形など、それぞれ異なる特徴を持っています。

シロツメクサ:日本で「クローバー」と呼ばれる代表的な種類

一方、シロツメクサは、数あるクローバーの種類の一つです。ヨーロッパ原産で、日本には江戸時代にオランダからガラス製品などを輸入する際の緩衝材として詰められてきたことから「詰め草(ツメクサ)」と呼ばれるようになりました。白い小さな花を咲かせ、三つ葉の葉を持つことが一般的です。このシロツメクサが、日本では特に「クローバー」と呼ばれることが多く、私たちのイメージする「クローバー」の代表的な存在となっています。

違いを整理する:属と種の関係

この関係性は、例えるなら「犬」と「柴犬」のようなものです。「犬」はイヌ科イヌ属に属する動物全体の総称であり、その中に「柴犬」という特定の種類の犬が含まれます。同様に、「クローバー」はトリフォリウム属の植物全体の総称であり、「シロツメクサ」はその中の代表的な種類の一つと言えるでしょう。

葉の模様:見分けるヒント

シロツメクサを見分けるポイントの一つとして、葉の模様が挙げられます。葉の中央部分に白いV字型の模様が入っていることが多く、これがシロツメクサの特徴的な見た目を形作っています。もちろん、模様の濃さや有無には個体差がありますが、見分ける際の参考にすると良いでしょう。

四つ葉のクローバー:突然変異と幸運の象徴

四つ葉のクローバーは、基本的に三つ葉のクローバーの突然変異によって生まれます。その発生確率は非常に低く、一般的には1万分の1程度と言われています。そのため、四つ葉のクローバーを見つけることは幸運の象徴とされ、世界中で珍重されています。

まとめ:身近な植物への理解を深める

普段何気なく目にしているシロツメクサ。しかし、それがクローバーという大きなグループの一員であり、それぞれに異なる特徴を持つ植物であることを知ると、より身近に感じられるのではないでしょうか。次回、公園などでクローバーを見つけた際には、この記事で得た知識を活かして、じっくりと観察してみてください。きっと新たな発見があるはずです。