並行遊びは何歳頃までするものですか？

平行遊びは「いつまで」？年齢で区切れない、子どもの成長段階

2歳、3歳頃によく見られる平行遊び。公園や児童館で、子どもたちがそれぞれおもちゃで遊んでいるけれど、なんとなくお互いを意識している…そんな光景は微笑ましいですよね。

「平行遊びはいつまで続くのだろう？」「うちの子は、いつになったら友達と協力して遊べるようになるんだろう？」と、気になる方もいるかもしれません。

結論から言うと、「平行遊びは〇歳まで」という明確な区切りはありません。 なぜなら、子どもの発達は個人差が大きく、年齢だけで判断することはできないからです。

平行遊びは、社会性の第一歩

平行遊びは、決して「一人遊び」ではありません。子どもたちは、隣で遊んでいる友達の様子を観察し、真似をしたり、影響を受けたりしながら、社会性を育んでいます。

例えば、友達が持っているおもちゃに興味を持ったり、友達が楽しそうに遊んでいる様子を見て、自分も同じように遊んでみたり。一見、別々に遊んでいるように見えても、子どもたちは互いに刺激しあい、学び合っているのです。

平行遊びから共同遊びへ

一般的に、4歳、5歳頃になると、子どもたちは徐々に共同遊びをするようになります。おままごとで役割分担をしたり、積み木で協力して大きな作品を作ったり、ルールのあるゲームを楽しんだり。

しかし、中には6歳、7歳になっても、平行遊びを好む子どももいます。それは、その子がまだ共同遊びに慣れていない、あるいは、集団の中で自分のペースを保ちたいという気持ちの表れかもしれません。

大切なのは、年齢で無理強いせず、その子の発達段階に合わせた関わり方をすることです。

親ができること

• 見守る姿勢を大切に: 子どもたちが平行遊びをしている時は、口出しせずに、温かく見守りましょう。
• 遊びのヒントを与える: もし子どもたちが退屈そうにしていたら、「一緒に積み木で遊んでみようか？」「お絵かきしてみる？」など、遊びのヒントを与えてみましょう。
• 共同遊びの機会を作る: 友達と一緒に遊べる機会を積極的に作りましょう。公園に行ったり、児童館に連れて行ったり、友達の家で遊んだり。
• 焦らないこと: 子どもの成長はゆっくりです。焦らず、その子のペースに合わせて見守ることが大切です。

個性を尊重する

平行遊びをいつまで続けるか、共同遊びにいつ移行するかは、子どもの個性によって異なります。

中には、一人でじっくり遊ぶのが好きな子もいれば、友達と協力して遊ぶのが好きな子もいます。

大切なのは、それぞれの個性を尊重し、その子にとって最適な遊び方を見つけられるようにサポートすることです。

平行遊びは、子どもたちが社会性を育み、共同遊びへとステップアップするための大切な過程です。年齢に捉われず、その子の成長を温かく見守り、遊びを通して様々な経験をさせてあげましょう。