物をあげる謙譲語は?

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「あげる」の謙譲語としては、「差し上げる」が一般的です。相手への敬意を込めて物を贈る際に幅広く使えます。「進呈する」は、品物を贈る意味合いが強く、改まった場面に適しています。「謹呈する」は、より丁寧な言い方で、目上の人に贈る場合などに使われます。

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謙譲語で「あげる」

「あげる」の謙譲語として用いられる表現は、贈る側の謙虚さを表すものです。主な謙譲語とその使用場面を以下に示します。

1. 差し上げる

最も一般的な「あげる」の謙譲語で、相手への敬意を込めながら幅広く使用できます。物品だけでなく、サービスや情報を差し上げる際にも使われます。

例:

  • この書類を差し上げます。
  • お茶をお差し上げしましょう。

2. 進呈する

主に品物を贈ることを表し、改まった場面に適しています。贈り物に重みを持たせたい場合にも用いられます。

例:

  • この賞状を貴社に謹んで進呈いたします。
  • 記念品としてこの花束を謹んで進呈させていただきます。

3. 謹呈する

「差し上げる」よりもさらに丁寧な表現で、目上の人や大切な相手への贈り物に用いられます。相手に対する深い敬意を込めた贈り物に適しています。

例:

  • この書画を謹んで謹呈いたします。
  • 長年のご指導に感謝を込めて、この品物を謹んで謹呈させていただきます。

4. 奉る

「上げる」の謙譲語の中でも最も丁寧な表現で、神仏や天皇陛下への捧げ物などに使用されます。

例:

  • この花束を神前に謹んで奉ります。
  • 陛下にこの贈り物を謹んで奉ります。

5. 呈する

「差し上げる」とほぼ同義ですが、より控えめな表現として用いられます。

例:

  • この小冊子を呈させていただきます。
  • このコーヒーを呈しましょう。

6. 献上する

目上の人や組織に品物を贈る際に用いられる謙譲語で、「進呈する」と同様、改まった場面に適しています。

例:

  • 上司にこの資料を献上させていただきます。
  • お世話になった会社にこの記念品を献上いたします。

謙譲語を使うことは、相手に対する尊敬の念を表し、より礼儀正しいコミュニケーションを図るのに役立ちます。場面に応じて適切な表現を選択することで、贈り物の意図や敬意の度合いをより効果的に伝えることができます。