英文の主語はどうやって見つけますか？

英文の主語を見つける方法：徹底解説

英文法において、主語を正確に特定することは、文の構造を理解し、正確な意味を把握する上で極めて重要です。一見単純に見えるこの作業も、複雑な文構造や様々な修飾語句が絡み合うと、意外に難しいと感じる場合があります。本稿では、英文の主語を見つけるための具体的なステップと、よくある間違いを避けるためのコツを解説します。

まず、基本的な考え方として、主語とは「誰が」「何が」動作の主体となるかを表す語句です。 多くの場合、文頭に位置しますが、倒置構文などでは文末に置かれることもあります。 しかし、文頭に来る全ての語句が主語とは限りません。 そこで、主語を見つけるためのステップを以下に示します。

ステップ1：文頭に注目する

多くの場合、主語は文の最初に現れます。 しかし、副詞句や前置詞句が文頭に置かれることがあります。これらは主語ではありません。これらの句を飛び越えて、真の主語を探しましょう。例えば：

• In the garden, a beautiful bird sang. （庭で、美しい鳥が歌った）
  この文において、「In the garden」は副詞句であり、主語ではありません。「a beautiful bird」が主語です。

ステップ2：名詞句を識別する

主語は単なる名詞だけでなく、名詞句であることも多いです。名詞句とは、名詞を中心として、形容詞、冠詞、所有格などの修飾語がついた語句です。

• The very tall and handsome man is my brother. （とても背が高くてハンサムな男性は私の兄弟です）
  この文では「The very tall and handsome man」全体が主語です。

ステップ3：関係詞節や分詞構文に注意する

関係代名詞（who, whom, which, that）や分詞（-ing, -ed）を含む従属節や分詞構文は、名詞を修飾する役割を果たし、主語の一部となることもあります。ただし、それ自体が主語となることはありません。これらの節や構文が主語を修飾していることを意識しましょう。

• The book that I borrowed from the library is very interesting. （図書館から借りた本はとても面白い）
  主語は「The book」です。「that I borrowed from the library」は関係詞節で、「book」を修飾しています。

ステップ4：倒置構文に注意する

疑問文や感嘆文、条件節などでは、主語と動詞の語順が倒置される場合があります。この場合、文末に主語が置かれていることに注意が必要です。

• There are many students in the classroom. （教室には多くの生徒がいる）
  この文では、「There」は形式上の主語で、真の主語は「many students」です。

• Never have I seen such a beautiful sunset. （こんな美しい夕焼けを見たことがない）
  この文では、真の主語は「I」です。

ステップ5：複合文の場合

複合文では、複数の節から構成されます。それぞれの節に主語が存在します。 各節を個別に分析し、それぞれの主語を特定する必要があります。

主語を見つける練習は、英文読解力の向上に大きく貢献します。 様々な文構造の英文に触れ、上記ステップを意識しながら、積極的に主語を探してみることをお勧めします。 最初は難しいかもしれませんが、継続的な練習によって、自然と主語を素早く正確に特定できるようになるでしょう。 そして、英文理解の精度を高めてください。