「鋼管」とはどういう意味ですか?

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鋼管とは、鋼でできた管のこと。製造方法により、継ぎ目のない鋼管と溶接鋼管の2種類に分類されます。継ぎ目なし鋼管は丸鋼を熱間成形して製造されますが、溶接鋼管は鋼板を溶接成形して製造されます。

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鋼管とは

鋼管とは、鋼で製造された管状の製品です。用途や製造方法によって、さまざまな種類があります。

種類

鋼管は製造方法によって、主に2種類に分類されます。

  • 継ぎ目なし鋼管: 丸鋼を熱間成形して作られます。シームレス鋼管、無縫鋼管とも呼ばれます。
  • 溶接鋼管: 鋼板を溶接成形して作られます。溶接鋼管には、ERW(Electric Resistance Welding)鋼管、SAW(Submerged Arc Welding)鋼管、DSAW(Double Submerged Arc Welding)鋼管などがあります。

製造工程

継ぎ目なし鋼管:

  1. 丸鋼を加熱して軟らかくします。
  2. 穿孔機で丸鋼の中心に穴を開けます。
  3. 穿孔した丸鋼を圧延機に通して成形します。
  4. 管の内部と外部を冷間引き抜いて、所定の寸法に仕上げます。

溶接鋼管:

  1. 鋼板を所定の幅と厚さに切断します。
  2. 鋼板を円筒形に曲げ、溶接します。
  3. 溶接部分を平らに研磨して、継ぎ目を目立たなくします。
  4. 管の内部と外部を冷間引き抜いて、所定の寸法に仕上げます。

用途

鋼管は、その強さ、耐久性、耐食性などの特性から、さまざまな用途で使用されています。

  • 建設: 構造物、配管、杭
  • 機械製造: シャフト、シリンダー、ベアリング
  • 石油・ガス産業: パイプライン、掘削管
  • 自動車産業: フレーム、ドライブシャフト、マフラー
  • 医療機器: ステント、カテーテル

寸法

鋼管の寸法は、外径、壁厚、長さで指定されます。外径は、管の外側の直径を表し、壁厚は、管の厚みを表します。長さは、管の長さを表します。

規格

鋼管には、さまざまな業界規格が適用されています。これらには、ASTM(アメリカ材料試験協会)、JIS(日本工業規格)、DIN(ドイツ工業規格)などがあります。