おサイフケータイは外国でも使えますか？

おサイフケータイは海外で利用できますか？

おサイフケータイは、SuicaやiD、QUICPayなどの電子マネーを非接触で利用できる、日本で人気のモバイル決済サービスです。Type F規格のNFC（近距離無線通信）を採用しており、国内では広く普及しています。

しかし、海外では事情が異なります。各国のNFC規格は異なり、おサイフケータイで使用されているType Fが利用できるのは、香港やインドネシアなど一部地域に限られています。そのため、他の国ではおサイフケータイの利用は原則としてできません。

では、海外でもおサイフケータイを利用する方法はないのでしょうか？

限られた地域での利用

前述の通り、香港とインドネシアではおサイフケータイを利用できます。両国とも、日本のType F NFC規格に対応したインフラが整備されています。利用できる店舗や交通機関も限られていますが、一部のコンビニエンスストアや公共交通機関ではおサイフケータイでの決済が可能です。

例えば、香港では「Octopusカード」の加盟店でのお買い物や、地下鉄やバスなどの交通機関での利用が可能です。また、インドネシアでは「BlueBird」タクシーや一部のコンビニエンスストアで利用できます。

他の手段での代替

海外でのおサイフケータイ利用が難しい場合、他の手段でのモバイル決済を検討する必要があります。

• 国際対応クレジットカード： Visa、Mastercard、American Expressなどの国際ブランドのクレジットカードを使用できます。ほとんどの店舗や交通機関で利用可能ですが、海外利用手数料がかかる場合があります。

• 現地発行のデビットカード： 現地の銀行でデビットカードを発行すると、現地通貨での決済が可能です。手数料が低く、国内利用と同じような感覚で使えますが、海外ではデビットカードを受け付けない店舗がある場合があります。

• QRコード決済： AlipayやWeChat PayなどのQRコード決済サービスは、海外で広く普及しています。対応店舗では、QRコードをスキャンして決済できます。手数料が低いのが特徴ですが、対応店舗が限られている場合があります。

お出かけ前の確認を

海外旅行に出かける前に、必ずおサイフケータイが利用できるかどうかを確認しておきましょう。おサイフケータイの対応地域は、各キャリアのウェブサイトやアプリで確認できます。また、海外ではモバイル通信ができない場合もあるため、ローミングサービスの設定や現地でWi-Fiに接続する方法も調べておくと安心です。

おサイフケータイは日本国内では大変便利なサービスですが、海外では利用できないことがほとんどです。海外旅行の際は、他のモバイル決済手段を用意するか、現金を持参することをおすすめします。