アマチュア無線は2024年12月から使えなくなりますか？

アマチュア無線は2024年12月から使えなくなる？ 電波法改正の影響を正しく理解する

インターネット上で「アマチュア無線 2024年12月」と検索すると、不安を煽るような情報が散見されますが、結論から言うとアマチュア無線そのものが全面的に利用できなくなるわけではありません。 しかし、電波法改正によって影響を受ける特定の機器や周波数帯が存在するため、注意が必要です。

2024年11月30日をもって、電波法改正により350MHz帯・400MHz帯の簡易無線局の周波数使用が制限されます。これは、業務用の簡易無線機や、一部の特定小電力トランシーバーなど、特定の無線機に影響を与えるもので、アマチュア無線で使用される周波数帯とは異なるものです。

では、なぜ「アマチュア無線」というキーワードが出てくるのでしょうか？ これは、過去にアマチュア無線機を業務用途に転用したり、違法な改造を施して使用していた事例が存在したため、今回の法改正が誤ってアマチュア無線全体に影響すると解釈されている可能性があります。

重要なポイントは以下の通りです。

• 今回の改正は、350MHz帯・400MHz帯の簡易無線局に限定されたものです。
• 正規に免許を受け、定められた周波数帯を使用しているアマチュア無線には直接的な影響はありません。
• しかし、違法な改造や周波数帯外の使用は、従来から電波法違反であり、今回の改正に関わらず処罰の対象となります。

ご自身の無線機が影響を受けるかどうかを確認するために、以下の点を確認しましょう。

• 無線機の取扱説明書を確認し、使用周波数帯を確認する。
• 免許状を確認し、許可されている周波数帯と電波型式を確認する。
• 総務省の電波利用ホームページで関連情報を確認する。

もし、ご自身の無線機が350MHz帯・400MHz帯の簡易無線局に該当する場合は、2024年11月30日以降は使用できなくなります。その場合は、新しい無線機の導入や、周波数帯の変更を検討する必要があります。

今回の電波法改正は、電波の有効利用と混信防止を目的として行われるものです。アマチュア無線家は、常に電波法を遵守し、他の利用者の迷惑にならないように運用することが重要です。今回の改正を機に、改めて自身の無線局の運用を見直し、法令順守の意識を高めるようにしましょう。

もし不安な点や疑問点があれば、最寄りの総合通信局や、アマチュア無線連盟などの専門機関に問い合わせることをお勧めします。 正しい情報を入手し、安全で楽しいアマチュア無線ライフを送りましょう。