オートマ車のSモードはいつ使うのですか?

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力強い加速が欲しい時に「S」モードを使いましょう。高速道路での追い越しや合流、上り坂など、瞬発的なパワーが必要な場面で効果を発揮します。スポーティな走りを楽しみたい時にもおすすめです。

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オートマ車の「S」モード、その真価を引き出す使い方

オートマ車に搭載されている「S」モード。何となくスポーティな響きで、なんとなく速くなりそうなイメージはあっても、実際にどんな時に使えばいいのか、イマイチ理解していない方も多いのではないでしょうか?「D」レンジで十分事足りるし…と、一度も使ったことがないという方もいるかもしれません。

実は「S」モードは、単に速く走るためだけの機能ではありません。適切な状況で使うことで、運転の快適性や安全性も向上させる、隠れた実力派なのです。この記事では、「S」モードの真価を理解し、より効果的に活用するためのポイントを解説します。

まず「S」モードの「S」は「Sport」の略で、エンジン回転数を高く保ち、より力強い加速を得られるように設計されています。具体的には、変速タイミングを遅らせ、高いギアで引っ張ることで、エンジンのパワーバンドを有効活用します。結果として、アクセルペダルに対するレスポンスが鋭くなり、力強い加速を実現するのです。

では、具体的にどのような場面で「S」モードを活用すべきでしょうか?以下に代表的な例を挙げます。

  • 高速道路での追い越しや合流: 高速道路でスムーズかつ安全に追い越しや合流をするには、瞬発的な加速力が不可欠です。「S」モードを使えば、必要な時に必要なだけのパワーを得られるため、より安全に車線変更を行うことができます。特に、勾配のある区間での合流では、その効果をより実感できるでしょう。

  • 上り坂での走行: 急な上り坂では、エンジンに大きな負荷がかかります。「D」レンジのままでは、エンジンが唸ってしまい、燃費が悪化するだけでなく、車への負担も大きくなります。「S」モードに切り替えることで、適切なギアが選択され、力強くスムーズに坂道を登ることができます。

  • 山道やワインディングロード: カーブの多い山道やワインディングロードでは、エンジンブレーキを効果的に使うことが重要です。「S」モードはエンジンブレーキを効かせやすく、コーナー進入時の減速をスムーズに行うことができます。また、コーナー脱出時には力強い加速で、スポーティなドライビングを楽しむことができます。

  • 雪道や悪路: 滑りやすい雪道や悪路では、タイヤの空転を防ぎ、確実なトラクションを確保することが重要です。「S」モードで低いギアを維持することで、エンジンの駆動力を適切にコントロールし、安定した走行をサポートします。特に、発進時やスタックからの脱出時に効果的です。

  • 牽引時: トレーラーやキャンピングカーなどを牽引する際は、大きな負荷がかかるため、通常よりも力強い加速が必要です。「S」モードを活用することで、スムーズな発進や加速を実現し、安全な牽引をサポートします。

「S」モードは、単にスポーティな走りを求める時だけでなく、様々な状況で運転を快適かつ安全にするための有効なツールです。状況に応じて適切に使い分けることで、愛車のポテンシャルを最大限に引き出し、より快適で安全なドライビングを楽しみましょう。

最後に、注意点として、「S」モードはエンジン回転数を高く保つため、燃費が悪化する傾向があります。また、必要以上にエンジンに負荷がかかるため、適切な場面で使用することが大切です。それぞれの車の取扱説明書をよく読んで、正しい使い方を理解した上で活用しましょう。