テザリングが有料になるのはいつから？

テザリング、有料化の波はいつから？ 格安SIMとの違いと今後の展望

スマートフォンをモバイルルーターとして使い、複数のデバイスをインターネットに接続するテザリング。手軽さと利便性から広く利用されてきましたが、2018年4月以降、auとソフトバンクは、一部の大容量データプラン契約者に対してテザリングを有料化しました。この有料化は、格安SIMを利用しているユーザーと、大手キャリアの契約者との間で大きな格差を生み、ネット上で議論を巻き起こしています。

一体、いつから有料になったのか？有料化の背景にあるものとは何か？そして、格安SIMと大手キャリアの契約者で異なる扱いの理由はどこにあるのか？この記事では、テザリングの有料化について、詳細な情報を提供します。

有料化の始まりは？

auとソフトバンクは、2018年4月以降、一部の大容量データプラン契約者に対してテザリングを有料化しました。重要なのは「一部」という点です。特定のプラン契約者のみが有料化対象となり、全てのプラン契約者が対象になったわけではありません。この時点で、利用者数は限られていたものの、多くのユーザーがテザリングが有料化されたことを知ることになりました。

具体的な対象プランは、キャリア各社によって異なります。大容量データプラン契約者が対象とされていますが、具体的なデータ容量や利用状況によって無料か有料かが判断されるため、正確な判断基準を把握するのは困難な状況が続いています。これは、契約プランの種類や、契約時の担当者の説明の仕方によって、状況が異なって判断されてきたためです。

なぜ有料化が議論されるのか？

有料化に対する議論の中心は、格安SIMユーザーと大手キャリア契約者の待遇格差です。格安SIMは、データ通信を重視するユーザーにとって魅力的な選択肢となり、テザリングを無料提供することで競争力を維持しています。それに対して、大手キャリアは、自社のプランに含まれるテザリングの無料化は、既に価格に反映されていると主張しています。

しかし、テザリングを無料にしている格安SIMプロバイダーは、データ通信の品質や安定性を確保するために、そのコストの一部をユーザーに転嫁する形態である場合があります。したがって、テザリングを無料にしていることによって、格安SIMプロバイダーは「格安」という価格競争力に繋がっているわけです。

また、大手キャリアがテザリングを有料化する理由には、利用状況の拡大によるデータ通信量増加への対応、そして自社の収益確保があります。

今後の展望と課題

テザリングの有料化は、携帯電話事業における重要なトレンドになりつつあります。今後、有料化の対象範囲が拡大する可能性も十分に考えられます。また、料金体系もより複雑化し、ユーザーにとって理解しづらい状況になるかもしれません。

この問題への対応策として、キャリア各社は、より明確な料金体系と利用規約の提示が必要であり、ユーザーも事前に契約内容をしっかり確認する必要があると考えられます。

まとめ

テザリングの有料化は、2018年4月以降、一部の大容量データプラン契約者に対して開始されました。有料化の理由は、利用状況の拡大によるデータ通信量増加への対応、および収益確保が挙げられます。格安SIMとの待遇格差は、市場競争の激化を反映した結果と言えます。

将来は、明確な料金体系と利用規約、そしてより分かりやすい情報提供がユーザーにとって重要となります。今後の対応を注視し、自身の利用状況に合ったプラン選択が必要になります。