テザリングを繋ぎっぱなしにしておくと通信量はどのくらいになりますか？

テザリング常時接続：通信量と節約のコツ

スマートフォンをモバイルWi-Fiルーターとして利用するテザリング。利便性が高い反面、通信量を消費しやすい側面も持ち合わせています。常に接続しっぱなしにすると、一体どれだけのデータ通信量を消費してしまうのでしょうか？ 具体的な数値を提示する前に、重要なのは「利用用途」が通信量に大きく影響を与えるという点です。一概に「これだけ消費します」とは言えないのです。

この記事では、テザリング常時接続時の通信量の見積もり方、そして通信量を節約するための具体的な方法を解説します。

利用用途別の通信量：目安と変動要因

先述の通り、通信量は利用用途によって大きく異なります。以下はあくまで目安であり、実際の消費量は端末の設定、通信速度、アプリのバージョンなど様々な要因で変動します。

• 音楽ストリーミング：1時間あたり10～144MB これは、ストリーミングの品質（高音質、低音質）や、再生時間によって大きく変動します。高音質で長時間再生すれば、上限に近づくでしょう。圧縮率の高いMP3ファイルなどをオフライン再生する方が断然節約になります。

• SNS利用：1時間あたり240～840MB これは画像や動画の閲覧頻度、投稿内容に大きく依存します。高画質の画像や動画を頻繁に閲覧・投稿すれば、消費量は劇的に増加します。テキスト中心の利用であれば、比較的少ない通信量で済みます。自動更新機能をオフにすることも有効です。

• LINEビデオ通話：1時間あたり約307MB（目安） 通話時間と画質に依存します。高画質での長時間の通話は大量のデータ消費につながります。Wi-Fi環境下での通話を推奨します。

• オンラインゲーム：1時間あたり10～100MB（目安） これはゲームの種類、プレイスタイル、そして重要なのはデータのダウンロード量です。ゲームによっては、プレイ開始時やアップデート時に大きなデータのダウンロードが発生します。そのため、常に接続しっぱなしにする場合は、予想以上に通信量が増加する可能性があります。

• Webブラウジング：1時間あたり変動が激しい 閲覧するサイトの内容、画像の有無、動画の再生などによって大きく変動します。テキスト中心のシンプルなサイトであれば比較的少ない通信量で済みますが、画像や動画が多いサイトでは大量のデータが消費されます。

長時間接続時のリスクと対策

テザリングを常時接続していると、これらの通信量が積み重なり、あっという間にデータ通信量の上限に達してしまう可能性があります。データ容量を超過した場合、速度制限が適用され、インターネット接続が非常に遅くなったり、追加料金が発生したりするケースもあります。

そのため、長時間接続する際は以下の対策が不可欠です：

• 通信量モニターアプリの活用: リアルタイムでデータ通信量を監視できるアプリをインストールし、消費状況を常に把握しましょう。多くのアプリは、データ通信量の上限を設定し、警告を発する機能も備えています。

• データプランの見直し: 自分の利用状況に合ったデータプランを選択することが重要です。もし、テザリングを頻繁に利用する予定があるなら、データ容量の大きいプランに変更するか、無制限プランを検討しましょう。

• バックグラウンドデータの制限: アプリによっては、バックグラウンドでデータ通信を行うものがあります。これらのアプリの設定を見直し、不要なデータ通信を制限しましょう。

• Wi-Fi利用の徹底: 可能な限りWi-Fi接続を利用することで、テザリングによるデータ消費を最小限に抑えることができます。

テザリングは非常に便利な機能ですが、通信量を適切に管理することが重要です。 上記を参考に、快適なモバイルインターネットライフを送ってください。