ビケ足場とビデ足場の違いは何ですか?

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ビケ足場は組み立てが容易で迅速な設置が特徴ですが、ビデ足場は耐荷性に優れ高層建築での使用に適しています。どちらも適切な設置基準を遵守することで高い安全性を確保できます。

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ビケ足場とビデ足場の違い:特徴、用途、そして安全性

建設現場で見かける足場。その中でも、ビケ足場とビデ足場はよく使われる種類ですが、それぞれ異なる特徴と用途を持っています。ここでは、これらの足場の違いを詳しく解説し、適切な選択に役立つ情報を提供します。

1.構造と特徴

  • ビケ足場(クサビ式足場):
    • 特徴:主に、支柱にクサビが取り付けられた部材をハンマーで打ち込んで連結する方式です。
    • 構造:支柱、ブラケット(作業床を支える)、手すり、筋交いなどの部材で構成されます。
    • 設置の容易さ:比較的軽量な部材で構成されており、組み立て・解体が容易で、短時間で設置できます。
    • 柔軟性:狭い場所や複雑な形状の建物にも対応しやすいです。
  • ビデ足場(枠組足場):
    • 特徴:鋼製のフレーム(建枠)を基本として、ジャッキベース、筋交い、作業床などを組み合わせて構成されます。
    • 構造:建枠、ジャッキベース(高さ調整)、筋交い、作業床、手すりなどの部材で構成されます。
    • 耐荷重性:頑丈なフレーム構造のため、高い耐荷重性を持ちます。
    • 安定性:安定性が高く、高層建築や重量物を扱う作業に適しています。

2.用途の違い

  • ビケ足場:
    • 低層・中層建築:戸建て住宅、アパート、中小規模の商業施設などの建設、改修工事に多く用いられます。
    • 小規模な工事:外壁塗装、屋根工事など、比較的小規模な作業に適しています。
    • 複雑な形状の建物:増改築やリフォームなど、複雑な形状に対応できるため、様々な現場で活躍します。
  • ビデ足場:
    • 高層建築:高層ビル、マンションなどの建設工事に不可欠です。
    • 重量物を扱う工事:橋梁工事、プラント工事など、重量物を扱う作業に適しています。
    • 大規模な工事:大規模な商業施設、公共施設などの建設工事に使用されます。

3.安全性の確保

どちらの足場も、安全性を確保するためには、以下の点に注意が必要です。

  • 適切な設置基準の遵守: 労働安全衛生法に基づく規定や、各足場メーカーが定める設置基準を遵守することが重要です。
  • 有資格者による設置: 足場の組み立て、解体は、専門的な知識と技能を有する有資格者が行う必要があります。
  • 定期的な点検: 使用前、使用中、使用後に定期的な点検を行い、不備や損傷がないかを確認することが重要です。
  • 安全帯の着用: 作業者は、常に安全帯を着用し、墜落防止に努める必要があります。
  • 悪天候時の作業中止: 強風、豪雨などの悪天候時には、作業を中止することが重要です。

4.まとめ

ビケ足場とビデ足場は、それぞれ異なる特徴と用途を持つ足場です。ビケ足場は、組み立てやすさと柔軟性に優れ、低層・中層建築や小規模な工事に適しています。一方、ビデ足場は、高い耐荷重性と安定性を持ち、高層建築や重量物を扱う工事に適しています。

どちらの足場を選択する場合でも、適切な設置基準を遵守し、安全性を確保することが最も重要です。現場の状況や作業内容に応じて適切な足場を選び、安全な作業環境を確保しましょう。