マイナポータルの対応機種でない場合どうすればいいですか？

マイナポータルに対応したスマートフォンやパソコンを持っていない場合でも、諦める必要はありません。マイナポータルは、国民の利便性を高めるために設計されているため、様々なアクセス方法が用意されています。この記事では、マイナポータル対応機種をお持ちでない場合の具体的な手順と、その際に発生する可能性のある問題、そしてそれらへの対処法を詳しく解説します。

まず、最も一般的な代替手段は、ICカードリーダーを用いたパソコンからのアクセスです。これは、マイナポータル非対応端末でも、マイナンバーカードを読み取ることが可能なため、利用できる最も確実な方法です。

ICカードリーダーは、パソコンのUSBポートに接続する小さな機器です。家電量販店やインターネット通販サイトなどで比較的容易に入手できます。価格は数千円からと、比較的安価に購入可能です。購入する際には、「マイナンバーカード対応」と明記されている製品を選ぶことが重要です。対応していないリーダーを使用すると、カードを読み取ることができないため注意が必要です。

ICカードリーダーを用意したら、パソコンに接続し、マイナポータルウェブサイトにアクセスします。ウェブサイトの指示に従って、マイナンバーカードをICカードリーダーに挿入し、PINコードを入力します。PINコードは、マイナンバーカードを受け取った際に通知されたもの、または市区町村役場で発行されたものです。PINコードを忘れた場合は、再発行の手続きが必要となるため、事前に確認しておきましょう。

パソコンのOSやブラウザによっては、ICカードリーダーのドライバのインストールが必要になる場合があります。ドライバのインストール方法は、ICカードリーダーの取扱説明書に記載されています。インストールに問題が発生した場合は、製品のメーカーのサポートサイトを参照するか、直接問い合わせることをおすすめします。

ICカードリーダーを用いたアクセスでは、セキュリティソフトなどが干渉してカードを読み取れない場合があります。そのような場合は、一時的にセキュリティソフトを無効化して試してみるか、ファイアウォール設定を確認してみましょう。それでも解決しない場合は、パソコンの再起動を試みるのも有効です。

しかし、ICカードリーダーを使う方法にもいくつかの課題が存在します。まず、パソコンを用意する必要があるため、パソコンを持っていない方や、パソコン操作に慣れていない方にはハードルが高いと言えるでしょう。また、ICカードリーダーの故障や、ドライバの不具合なども発生する可能性があります。これらの問題が発生した場合は、メーカーのサポートに問い合わせる、もしくは新しいICカードリーダーを購入するなどの対応が必要になります。

さらに、公共施設などでマイナポータルを利用したい場合、パソコンを持ち運ぶのは不便です。そのような状況では、自治体によっては、マイナポータル利用のための専用端末を設置している場合があります。 お住まいの自治体のウェブサイトを確認するか、直接問い合わせて、利用可能な端末の有無を確認することをおすすめします。

最後に、マイナポータルアプリが対応するスマートフォンを今後購入予定の場合、その機種選びも重要です。購入前に、確実にマイナポータルアプリに対応しているかメーカーのウェブサイトなどで確認し、安心して利用できる機種を選びましょう。

このように、マイナポータル対応機種を持っていない場合でも、いくつかの方法で利用できます。しかし、それぞれの方法にはメリットとデメリットが存在します。自身の状況に合わせて最適な方法を選び、スムーズにマイナポータルを利用しましょう。不明な点や問題が発生した場合は、マイナポータル公式サイトや、お住まいの自治体、ICカードリーダーのメーカーなどに問い合わせることをお勧めします。