ルーターが故障しているかどうかの見分け方は？

ルーター故障？ 疑わしい症状と原因究明のための徹底ガイド

インターネットが突然繋がらなくなった、動画の読み込みが異常に遅い、オンラインゲーム中に頻繁に接続が切れる… 日常生活に欠かせないインターネット回線に異変を感じた時、まず疑うべきはルーターの故障です。しかし、本当にルーターが原因なのか、それとも別の場所に問題があるのか、見極めるにはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。

ルーター故障を疑うべきサイン

以下のような症状が見られる場合、ルーターの故障を疑う必要があります。

• インターネット接続の完全な遮断: Wi-Fiに接続できているように見えても、ウェブサイトが全く表示されない、メールの送受信ができないといった状況は、ルーターがインターネット回線と正常に通信できていない可能性を示唆します。
• 極端に遅い接続速度: 通常よりも著しく速度が低下し、動画の再生が頻繁に中断される、ウェブページの表示に時間がかかるといった場合、ルーターの処理能力低下や内部的な問題が考えられます。
• 頻繁な接続の切断: 何の前触れもなくインターネット接続が途絶え、数秒～数分後に自動的に復旧する、あるいは手動でルーターを再起動する必要がある場合、ルーターの不安定さが原因である可能性があります。
• 電源が入らない、または異常なランプ点灯: ルーター本体の電源ランプが点灯しない、あるいは通常とは異なる色で点滅している場合、ハードウェア的な故障が疑われます。
• ルーターの異常な発熱: ルーター本体が異常に熱くなっている場合、内部部品の劣化や故障が進行している可能性があります。
• Wi-Fiネットワークの表示異常: Wi-Fiネットワーク名が表示されない、または表示されても接続できない場合、ルーターの無線機能に問題が発生している可能性があります。

原因特定のためのチェックリスト

上記のサインに加えて、以下の手順で原因を特定してみましょう。

1. 周辺機器の確認: まずは、ルーターに接続されている他のデバイス（パソコン、スマートフォンなど）でも同様の症状が発生するか確認します。特定のデバイスのみに問題がある場合は、そのデバイス側の設定やソフトウェアに原因があるかもしれません。
2. モデム（ONU）の確認: ルーターの前に設置されているモデム（光回線の場合はONU）の電源ランプが正常に点灯しているか確認します。モデムに異常がある場合は、インターネット回線事業者へ問い合わせる必要があります。
3. ルーターの再起動: 最も簡単で効果的な対処法の一つです。電源アダプターを抜いて30秒ほど待ち、再度接続して起動します。
4. LANケーブルの確認: ルーターとモデムを接続しているLANケーブルが正しく接続されているか、断線していないかを確認します。
5. ルーターの設定画面確認: ブラウザからルーターの設定画面にアクセスし、ファームウェアが最新の状態であるか、設定に誤りがないかを確認します。
6. Wi-Fiの電波干渉の確認: 周囲の電波状況がWi-Fiに影響を与えている可能性があります。ルーターの設置場所を変更したり、Wi-Fiチャンネルを変更したりすることで改善される場合があります。
7. ルーターのリセット（初期化）: 上記の対処法で改善が見られない場合、ルーターを初期化することで改善される可能性があります。ただし、初期化すると設定が全て消去されるため、事前に設定内容を控えておく必要があります。

それでも解決しない場合

上記のチェックリストを全て試しても改善が見られない場合、ルーターの故障である可能性が高いと考えられます。その場合は、以下のいずれかの方法で対応しましょう。

• メーカーへの問い合わせ: 保証期間内であれば、メーカーに修理を依頼することができます。
• インターネット回線事業者への問い合わせ: ルーターのレンタルサービスを利用している場合は、回線事業者に交換を依頼することができます。
• 新しいルーターの購入: ルーターが古くなっている場合は、新しいルーターを購入することで、接続速度の向上やセキュリティの強化が期待できます。

ルーターは、快適なインターネット環境を維持するために重要な役割を果たしています。上記の情報を参考に、ルーターの状態を定期的にチェックし、適切な対処を行うことで、ストレスのないインターネットライフを送りましょう。