ルーターを買っただけで使える?

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ホームルーターは、本体を購入しただけではインターネットに接続できません。別途、通信回線事業者との契約が必須となります。コンセントに挿しても、契約がなければ通信はできません。利用には、本体代金に加え、月額料金が発生することを覚えておきましょう。

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ルーターを購入しただけでは、インターネットは利用できません。まるで、素晴らしいオーケストラの楽譜だけ手に入れても、演奏を聴くにはオーケストラの演奏家が必要なように、ルーターはインターネットへの扉を開くための装置に過ぎず、その扉を開くには「インターネット回線」という名の演奏家が必要なのです。

ルーターは、いわばインターネットの交通整理官です。インターネット回線から届く情報を、あなたのスマホやパソコン、テレビなどの様々なデバイスに効率よく振り分け、また、それらのデバイスからの情報をインターネット回線へと送り返す役割を担っています。しかし、交通整理官がいても、道路(インターネット回線)がなければ、車は走りません。つまり、ルーターがどんなに高性能でも、インターネット回線と契約していなければ、その能力を発揮することはできないのです。

コンセントにルーターを挿し、電源を入れると、ルーターは動作を開始し、Wi-Fi名(SSID)とパスワードを表示します。しかし、そのWi-Fiに接続しても、何も表示されず、インターネットにアクセスできないでしょう。これは、回線契約がないため、ルーターがインターネットに接続されていない状態だからです。まるで、素晴らしいレストランのメニューを眺めていても、料理が提供されなければ空腹のまま、という状況に似ています。

では、具体的にどのような契約が必要なのでしょうか? 大きく分けて、以下の3つの方法があります。

  1. 光回線: 光ファイバーケーブルを利用した、現在最も主流のインターネット接続方法です。高速かつ安定した通信速度が特徴で、多くの家庭で利用されています。NTTフレッツ光や、各プロバイダーが提供する光回線サービスなどがあります。契約には、初期費用と月額料金が発生します。

  2. ADSL: 電話回線を利用したインターネット接続方法です。光回線に比べると速度は遅いですが、光回線が敷設されていない地域でも利用できる場合があります。近年は利用者が減少傾向にあります。契約には、初期費用と月額料金が発生します。

  3. モバイル回線: 携帯電話の通信網を利用したインターネット接続方法です。ポケットWi-Fiやモバイルルーターなどがあります。場所を選ばずにインターネットに接続できる利便性がありますが、データ容量の上限がある場合が多いです。契約には、初期費用と月額料金、もしくはデータ容量に応じた料金が発生します。

これらのいずれかの回線サービスと契約し、プロバイダーから提供されるIDとパスワードをルーターに設定することで、初めてインターネットに接続できます。 契約手続きは、各プロバイダーのウェブサイトや、電話、代理店を通じて行うことができます。契約時には、プランの種類や料金、オプションサービスなどを確認し、自分の利用状況に合ったプランを選択することが重要です。

そして重要なのは、ルーター本体の購入費用とは別に、毎月の通信料金が発生することを理解しておくことです。 ルーターはインターネットを利用するための必須アイテムですが、それだけでは何も始まりません。 インターネット回線というインフラと契約し、初めてその機能を活かすことができるのです。 購入前に、インターネット回線契約についてしっかりと調べ、自分のニーズに合ったプランを選択するようにしましょう。 そうすれば、快適なインターネットライフを送ることができるはずです。