削除したLINEは復元できますか？

削除してしまったLINE、本当に復元できないの？ 諦める前に知っておきたいこと

LINEは私たちの生活に欠かせないコミュニケーションツールですが、誤ってアカウントを削除してしまったり、機種変更時にデータ移行がうまくいかなかったりした場合、「もう二度とあの時のトーク履歴や友だちリストは見られないの？」と絶望的な気持ちになるかもしれません。

確かに、LINEアカウントを削除すると、公式には「全てのデータが完全に消去されるため、復元不可能」とアナウンスされています。先述の通り、有料スタンプ、電話番号、友だちリスト、トーク履歴、ゲームデータなど、アカウントに紐づいていた情報は一切復旧できない、というのが原則です。

しかし、本当に完全に諦めてしまう前に、いくつかの可能性を探ってみる価値はあります。

1. 削除したのはアカウント？それともアプリ？

まず確認すべきは、削除したのが「アカウント」なのか、それとも単に「アプリ」なのかという点です。アプリをアンインストールしただけなら、アカウントは削除されていません。再インストール後、以前と同じ電話番号でログインすれば、データの一部が復元できる可能性があります。（ただし、最終バックアップ時点の状態に戻るため、それ以降のデータは失われます）

2. バックアップは取っていなかった？

LINEには、トーク履歴をバックアップする機能があります。もし、アカウント削除前にGoogleドライブやiCloudにバックアップを取っていたのであれば、アカウントを再作成後、そのバックアップデータから復元することが可能です。ただし、バックアップを取っていなかった場合は、残念ながら復元は非常に困難です。

3. 友達にトーク履歴のスクリーンショットをもらえないか頼んでみる

直接的な復元は不可能でも、大切な人との思い出が詰まったトーク履歴を部分的にでも復元したいのであれば、友達に過去のトーク履歴のスクリーンショットを共有してもらう、という方法があります。もちろん、全ての履歴を復元できるわけではありませんが、思い出の一端を取り戻せるかもしれません。

4. 専門業者に依頼する、という選択肢

ごく稀に、専門のデータ復旧業者に依頼することで、LINEデータの復元に成功するケースもあるようです。しかし、成功率は非常に低く、高額な費用がかかるため、最終手段として検討することをおすすめします。また、個人情報に関わるデータを取り扱うことになるため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。

大切なデータを失わないために

今回のケースから学べる教訓は、日頃からLINEのバックアップを定期的に行うことの重要性です。万が一の事態に備え、大切なデータを守るために、以下の点を心がけましょう。

• 定期的なバックアップ: LINEの設定から、自動バックアップ機能を有効にするか、手動で定期的にバックアップを行いましょう。
• バックアップ先の確認: GoogleドライブやiCloudなど、バックアップ先の容量が十分であるか、また、バックアップデータが正常に保存されているか確認しましょう。
• 機種変更時の注意: 機種変更時には、必ずLINEのデータ移行手続きを行いましょう。

LINEは便利なツールですが、データの管理には十分な注意が必要です。万が一データが消えてしまっても、今回の情報が少しでもお役に立てれば幸いです。