扇マークのWi-Fiマークが出てこないのはなぜですか？

扇型のWi-Fiマーク、正式には電波強度を示すインジケーターが表示されないのは、確かに不安になりますよね。Wi-Fiには接続されているのに、電波の強さがわからないというのは、まるで暗闇で手探りで歩いているようなものです。この記事では、その原因と解決策を詳しく解説していきます。

まず、扇型のWi-Fiマークが表示されない原因は大きく分けて３つあります。

1. 表示設定の問題: 最も単純な原因は、OSの設定でWi-Fiインジケーターの表示がオフになっている可能性です。Windowsであればタスクバーの設定、macOSであればメニューバーのカスタマイズで、Wi-Fiインジケーターの表示が有効になっているか確認しましょう。意外と見落としがちなポイントです。また、使用しているテーマやカスタマイズツールによっては、インジケーターの表示が意図せず変更されている場合もあります。

2. ドライバーの不具合: Wi-Fiアダプターのドライバーに問題があると、インジケーターが正常に動作しないことがあります。ドライバーが古くなっていたり、破損している可能性があるので、デバイスマネージャー（Windows）やシステム情報（macOS）からWi-Fiアダプターのドライバーを確認し、最新版に更新してみましょう。メーカーのウェブサイトから直接ダウンロードするのが確実です。更新後も改善しない場合は、一度ドライバーをアンインストールし、再起動後に自動的にインストールされるか確認してみてください。

3. ハードウェアの故障: 稀なケースですが、Wi-Fiアダプター自体が故障している可能性も考えられます。他のデバイスで同じWi-Fiに接続できるか試してみましょう。他のデバイスでも接続できない場合はルーターの問題、他のデバイスは接続できるのに自分のデバイスだけ接続できない、またはインジケーターが表示されない場合は、Wi-Fiアダプターの故障が疑われます。この場合は、修理または交換が必要になるでしょう。内蔵型のWi-Fiアダプターの場合は、専門業者に相談することをおすすめします。USB接続の外部Wi-Fiアダプターであれば、比較的簡単に交換できます。

冒頭で触れられたルーターの電源オフやWANケーブルの未接続は、Wi-Fi自体に接続できない場合の原因となります。Wi-Fiには接続できているのにインジケーターが表示されない場合は、上記の３つの原因をまず確認してみてください。

さらに、見落としがちな点として、VPN接続の影響も考えられます。VPN接続を利用している場合、VPNソフトウェアの設定によっては、Wi-Fiインジケーターの表示が変更されることがあります。VPN接続を一時的に切断して、インジケーターが表示されるか確認してみましょう。

最後に、どうしても解決しない場合は、プロバイダやパソコンメーカーのサポートに問い合わせることをおすすめします。状況を詳しく説明することで、適切なアドバイスをもらえるはずです。

扇型のWi-Fiマークは、電波強度を視覚的に確認できる便利な機能です。快適なインターネット環境を維持するためにも、表示されない場合は原因を特定し、適切な対処を行いましょう。この記事が、少しでもお役に立てれば幸いです。