新幹線 電源どこから?

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新幹線(特に東海道・山陽新幹線「のぞみ」)には、窓側の足元や車両端にコンセントが設置されており、乗客は自由に利用できます。窓側席の利用者だけでなく、通路側の乗客も使用可能です。コンセントは窓側席専用ではないので、誤解のないようにしてください。

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新幹線の電源、その供給源を探る旅:安定供給を支える技術と仕組み

新幹線での移動中、スマートフォンやパソコンの充電切れを気にせず過ごせるのは、座席に設置されたコンセントのおかげです。しかし、ふと疑問に思うことはありませんか? 時速300km/h近いスピードで走行する新幹線に、どのように安定した電力が供給されているのでしょうか? 今回は、新幹線の電源供給の仕組みに迫り、その裏側にある技術と努力を探っていきます。

新幹線、その動力源の基本:

新幹線は、架線から電気を取り込んで走行します。この電気は、変電所を通して交流から直流に変換され、モーターを駆動させる動力として利用されます。同時に、車内の照明、空調、そしてコンセントにも電力が供給されます。

コンセントへの電力供給:安定化への挑戦:

新幹線のコンセントに供給される電力は、走行用の電力とは別に、専用の回路を通じて安定化されています。なぜなら、走行状況によって電圧が変動する可能性があり、精密機器であるスマートフォンやパソコンへの影響を最小限に抑える必要があるからです。

この安定化のために、新幹線には様々な工夫が施されています。

  • インバーター制御: 架線から取り込んだ交流電力を一旦直流に変換し、インバーターを使って再び交流に変換することで、電圧と周波数を安定させます。これにより、電化製品に悪影響を与える電圧変動やノイズを抑制することができます。
  • バッテリーバックアップ: 万が一、架線からの電力供給が途絶えた場合でも、バッテリーからのバックアップによって、一定時間、電力を供給し続けることができます。これにより、突然の停電による影響を最小限に抑えることができます。
  • 電圧監視システム: 常に電圧を監視し、異常な電圧変動が発生した場合には、自動的に電力供給を停止する安全装置が搭載されています。これにより、電化製品の故障や火災のリスクを軽減することができます。

持続可能性への取り組み:

近年では、環境への配慮から、新幹線の消費電力削減に向けた取り組みも進められています。例えば、新型車両では、省エネ性能の高いモーターや照明器具の採用、空調システムの効率化などが図られています。また、再生可能エネルギーの導入も検討されており、将来的には太陽光発電などの自然エネルギーを利用した新幹線の運行も視野に入っています。

まとめ:

新幹線のコンセントは、単に電気を供給するだけの設備ではなく、高度な技術と安全への配慮によって支えられています。安定した電力供給を維持するために、様々な工夫が凝らされており、乗客は安心して電化製品を利用することができます。 次回、新幹線に乗車する際には、窓から見える景色だけでなく、電源コンセントの裏側にある技術にも思いを馳せてみてはいかがでしょうか。それは、快適な新幹線の旅を支える、見えない力の一端を垣間見ることになるでしょう。