画面割れしたiPhoneを初期化したいのですが？

画面割れで操作不能なiPhone、初期化への道筋 – データ保護と修理に向けた手順

画面が割れて操作できなくなってしまったiPhone。大切な思い出や個人情報が詰まっているだけに、焦りと不安が募りますよね。でも、諦めるのはまだ早いです。操作不能な状態でも初期化し、データを守る方法はいくつか存在します。そして、初期化後の修理についても考慮することで、より安心してiPhoneの再利用を目指せるでしょう。

初期化の必要性：データ保護の重要性

まず理解しておきたいのは、画面割れで操作できないiPhoneを放置することのリスクです。個人情報、クレジットカード情報、SNSアカウントなど、悪意のある第三者に情報が漏洩する可能性は否定できません。特に、iPhoneを探す機能が無効になっている場合は、物理的にiPhoneを回収された時点でデータが危険に晒されることになります。そのため、初期化はデータ保護における最優先事項と言えるでしょう。

初期化方法：iTunes/Finder 連携 vs. リカバリーモード

インターネット上でよく見かけるのは、パソコンに接続してiTunes (またはFinder) を使用する方法です。しかし、この方法はiPhoneがパソコンに「信頼」されていることが前提となります。過去に一度も接続したことがないパソコンや、信頼関係が解除されてしまった場合は、この方法では初期化できません。

そこで登場するのがリカバリーモードです。リカバリーモードは、iPhoneを強制的に初期化できる特別なモードです。手順は以下の通りです。（モデルによって若干異なる場合があります。必ずご自身のiPhoneのモデルに合った手順を確認してください。）

1. iPhoneをパソコンに接続します。
2. iTunes (またはFinder) を起動します。
3. iPhoneをリカバリーモードにします。
   • iPhone 8 以降 (iPhone SE (第2世代) を含む): 音量を上げるボタンを押してすぐに放し、音量を下げるボタンを押してすぐに放します。サイドボタン（電源ボタン）をリカバリーモード画面が表示されるまで押し続けます。
   • iPhone 7、iPhone 7 Plus: サイドボタン（電源ボタン）と音量を下げるボタンを同時に押し続けます。リカバリーモード画面が表示されるまで押し続けます。
   • iPhone 6s 以前 (iPhone SE (第1世代) を含む): ホームボタンとサイドボタン（電源ボタン）を同時に押し続けます。リカバリーモード画面が表示されるまで押し続けます。
4. iTunes (またはFinder) に「復元」または「アップデート」の選択肢が表示されるので、「復元」を選択します。

リカバリーモードでの初期化は、iPhone内のデータが全て消去されるため、事前にバックアップを取っておくことが理想的です。しかし、画面が割れて操作できない状態ではバックアップは困難なため、初期化を最優先と考えるのが妥当でしょう。

初期化後の選択肢：修理か買い替えか

初期化が完了したら、iPhoneをどうするか検討しましょう。大きく分けて、修理するか買い替えるかの二択になります。

• 修理: Apple Storeや正規サービスプロバイダ、または民間の修理業者で画面交換を依頼できます。AppleCare+に加入している場合は、比較的安価で修理が可能です。
• 買い替え: 新しいiPhoneに買い替えるのも一つの選択肢です。古いiPhoneを下取りに出すことで、新しいiPhoneの購入費用を抑えることができます。

画面割れの程度やiPhoneのモデル、修理費用などを考慮して、自分に合った選択肢を選びましょう。

修理時の注意点：個人情報の保護

修理に出す場合も、初期化は必須です。修理業者によっては、内部データを閲覧できる状態での受け取りを拒否する場合もあります。個人情報保護の観点からも、初期化は徹底しましょう。

まとめ：冷静な対処でデータとiPhoneを守る

画面割れは予期せぬアクシデントですが、冷静に対処することで、大切なデータを守り、iPhoneを再利用する道は開けます。初期化はデータ保護の第一歩であり、その後は修理または買い替えという選択肢があります。状況に合わせて最適な判断をし、安心してiPhoneライフを再開しましょう。