画面操作ができないiPhoneはデータ移行はできますか？

画面操作不能のiPhoneからデータ移行は本当に不可能？諦める前に試すべきこと

画面が割れて操作できない、タッチパネルが全く反応しない…そんな状態のiPhoneからデータ移行をしたいけれど、絶望的な気分になっていませんか？ 公式には「画面操作が不可欠」とされているため、途方に暮れるのも無理はありません。しかし、諦める前に、いくつか試せる手段があります。

1. バックアップの有無を確認する：希望の光は過去の遺産に宿る

まず確認すべきは、iCloudまたはiTunes（現在macOS Catalina以降ではFinder）でバックアップを取っているかどうかです。

• iCloudバックアップ: 設定アプリから「[あなたの名前]」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」で、最後にバックアップされた日時を確認できます（もし別のiPhoneやiPadを持っている場合）。もしバックアップがあれば、新しいiPhoneでApple IDとパスワードを入力するだけで、データが復元可能です。
• iTunes/Finderバックアップ: 過去にパソコンに接続してバックアップを取った覚えがあれば、パソコンを確認してみましょう。iTunes (macOS Mojave以前) または Finder (macOS Catalina以降) を起動し、iPhoneが接続されていない状態で「デバイス」または「バックアップ」の項目を探します。バックアップデータが残っていれば、新しいiPhoneを接続して復元できます。

バックアップがあれば、画面操作ができないiPhoneを操作する必要なく、データ移行が完了します。

2. 画面修理：復活への道、再び

バックアップがない場合、画面修理が現実的な選択肢となります。Apple Storeや正規サービスプロバイダ、または信頼できる修理業者に相談してみましょう。修理費用はかかりますが、データ移行のためには必要経費と割り切ることも重要です。修理が完了すれば、通常通りiPhoneを操作できるようになり、バックアップを作成して新しいiPhoneにデータ移行できます。

3. 他のAppleデバイスからの操作を試す（AssistiveTouch）：秘策、使えるか？

画面の一部だけでも操作できる状態であれば、AssistiveTouchを有効にすることで、疑似的な操作が可能になる場合があります。AssistiveTouchは、画面上に仮想ボタンを表示し、タップやスワイプなどの操作を代替する機能です。事前に設定していなくても、Siriに「AssistiveTouchをオンにして」と話しかけることで有効になる可能性があります（Siriが起動できる状態である必要があります）。もしAssistiveTouchが有効になれば、バックアップを作成できる可能性があります。

4. データ復旧サービス：最後の砦、専門家の手に委ねる

上記の手段が全てうまくいかない場合、データ復旧サービスを検討するのも一つの手です。専門業者は、特殊な機材や技術を用いて、画面操作ができないiPhoneからデータを抽出してくれる可能性があります。ただし、費用は高額になることが多く、データが必ず復旧できるとは限りません。

注意点：セキュリティとプライバシー

• 修理業者やデータ復旧サービスを利用する際は、信頼できる業者を選びましょう。個人情報やプライバシーに関わるデータを取り扱うため、セキュリティ対策がしっかりしている業者を選ぶことが重要です。
• Apple IDとパスワードは絶対に他人に教えないでください。

画面操作ができないiPhoneからのデータ移行は困難ではありますが、決して不可能ではありません。諦めずに、上記の方法を試してみてください。